大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

生前の遺産隠しが行われている場合【Q&A №294】


 父型の遺産の話の後、私を犯罪者としてでっち上げようとしたり、精神病院へ入れようとします。どうかそちらの経験から割り当てられるケースのパターンなどをお教え下さいませんか?

記載内容  遺産隠し 預貯金 不動産 生命保険

(ヒアイ)


【質問の趣旨の整理】
 質問の趣旨がわかりにくいのですが、《お父さんの遺産分割の話が進んでいる最中に、他の相続人の方が、相続人であるあなたを排除しようとしている、それは遺産隠しのためではないか》という質問だと理解して回答します。

【預貯金を引き出させないための方策】
 お父さんが死亡した場合、本来は、その預貯金は遺産であり、相続人の全員の同意がないと引き出しできません。
 ただ、金融機関がお父さんの死亡を知らない場合、お父さんの代理人やお父さんになりすました人に預金を払い戻す可能性があります。
 これに対処するには、お父さんの預貯金のある金融機関に、お父さんが死亡した事実を通知しておくといいでしょう。

 なお、この通知には、お父さんが死亡したことがわかる戸籍謄本(正確には除籍謄本)を同封しておく必要があります。
 このような通知をした場合、金融機関としては、相続人全員の同意がない限り、預貯金の引き出しを認めませんので、他の相続人としては勝手に引き出すといったような遺産隠しができないことになります。

【不動産はまず大丈夫でしょう】
 遺産である不動産については、現在の登記を動かすには、登記手続のために相続人全員の委任状や印鑑証明書等が必要ですので、あなたが印鑑証明書を他の相続人に渡すような行動をしない限り、勝手に登記移転される可能性は少ないでしょう。

【生命保険について】
 生命保険については、保険契約により受取人が指定されていることが多く、保険会社はその受取人に保険金を支払うだけですので、特に遺産隠しが問題になることはありません。
 ただ、まれに受取人が指定されていない場合もありますが、この場合には、保険会社は法定相続人全員の同意がないと保険金を支払いませんので、遺産隠しの心配はないでしょう。

不動産の分割はいつの時点での価額を基準とするのか【Q&A №162】


 20年以上前に死去した祖父の遺産相続  父が亡くなり、母が一人息子の自分を連れて逃げるように去った、父の実家から唐突に電話がありました。
 20年以上前に死去した祖父の遺産の相続を放棄しろと、30年以上連絡も取り合っていなかった叔父から要求されました。
 祖父の死後、長年名義変更せず放置していたが、そろそろ名義変更しようとしたところ、自分に遺産相続権があるのを知って連絡してきたようです。
 自分の遺産の分配の権利は四分の一だそうです。
 遺産総額の一覧を貰いましたが、これは現在の相場による金額計算なのでしょうか。
 預貯金の項目自体記載されていませんでしたし、祖父の死去当時いくらなのかもまったく分かりませんし、20年以上放置していたおかげで価値が下がっているとしたら、正当な価値より比べ物にならないほど低下しているはずです。
 相続開始当時の相場による相続は出来ない物なのでしょうか?

記載内容  不動産 価格 基準

(ぎゅんぎゅん)


【相続開始時点の価額での分割はできない】
 遺産(不動産という前提で回答致します)は、遺産開始時すなわち祖父の死亡時点で引き継ぐものですので、相続開始時の価額を基準として考えておられるかもしれませんが、裁判所では遺産分割時点での価額で分割しています。
 遺産分割時点の価額で分割するのが最も公平になると考えられるからです。
 相続開始時点での価額と遺産分割時の価額が異なる場合、相続人としては遺産分割時の価額が高い物件の取得を希望するでしょう。
 また、今は価額が低いが、相続開始時点ではもっと価額が高かったからといっても、これを納得する方は少ないでしょう。

【遺産の調査が必要と思われます】
 相手方からもらわれた遺産総額の一覧に記載の価額が現在の相場による金額計算なのかどうかは、その一覧表をみないと回答できません。
 仮に現在の価額としても、評価証明での金額を記載しているのか、あるいは路線価なのか、それとも相手方が勝手に評価した金額を記載しているかも確認の必要があります。

【遺産調査が必要だが・・】
 預金の内容もわかっていないようですので、本来ならばお祖父さんの遺産の調査をお勧めしたいのですが、今から20年以上も前にお祖父さんが死亡されているということですので、預金そのものも時効で消滅している可能性があります。
 また、場合によっては相手方に取り込まれている可能性もありますが、その返還請求権もおそらく時効で消滅しているものと思われます。

【お祖父さんとお父様の2つの遺産分割問題ですので・・・】
 お父さんも死亡されていますので、その相続問題が発生します。
 あなたはお父さんの財産についてはなんらの情報もお持ちではないと思います。
 是非、お父さんの遺産調査をされるといいでしょう。
 遺産調査の方法は当ブログの「遺産調査」のカテゴリにて記載していますが、まずはお母さんなどに話を聞いてどんな財産があったのか、どこの銀行で預金をしていたのか、といったことをお聞きになり、相続人として遺産調査をされるとよいでしょう。ただ、今回はお祖父さんの遺産問題もある複雑なケースですので、できれば専門家である弁護士(できれば相続に詳しい弁護士が望ましい)に、お祖父さんとお父さん双方の遺産相続に関する法律相談や遺産調査をお願いすることを考えてもいいでしょう。

家賃収入は遺産か?【Q&A №130】


 父が他界し遺言書により家賃収入がある賃貸不動産を姉(私)と弟(A)で相続しました。他の相続人は母ともう一人の弟です。
 すでに分割協議も確定していますがこの件に関しては特に明記はありません。相続開始から分割協議確定迄の家賃収入はどの様になるのでしょうか。
 Aはその間の家賃収入は法定相続人で分配するもの。(最高裁判決平成17年)と申しております。
 法律に従いたいと思いますのでご回答よろしくお願いいたします。

記載内容  賃料 不動産 最高裁判決

(オリーブ)


【相続開始後の賃料は法定相続分に応じて相続人が取得する】
 相続開始後に発生する賃料収入は、遺産分割協議でその不動産を誰が取得したかとは関係なく、各相続人がその法定相続分に応じて取得します。
 以前は、遺産分割協議で賃貸不動産を取得した者が相続開始後の賃料も取得したのですが、平成17年9月8日の最高裁判決(裁判所ウェブサイト 裁判例情報)で、原則として、法定相続分に応じて分割されることになりました。
 弟さんが主張されているとおりです。
 もちろん、相続人間でこの判決と異なる合意をすることも可能ですが、そのような合意をしていないのであれば、この最高裁判決に従うことになります。
 したがって、もし死亡後から遺産分割協議までの間の賃料を取得しておられる人がおれば、他の相続人は、その取得者に対し、相続分に見合う賃料を返還請求することが可能です。

遺産分割協議で失敗しないために【Q&A №67】


 昨年母方の祖父がなくなり、相続人は叔父(母の弟)、母が既に亡くなっているので私本人(成人)です。祖父の兄弟は既に他界しています。
 遺書はなく、相続の対象は、祖父の預貯金、祖父名義の土地家屋です。

叔父との関係について、叔父には以前私からの借金などがあり、その返却もまだ無いことから信用ができません。

預金に関しては葬儀代や墓購入などを叔父がしたため、話し合いの結果私への借金を差し引いた額を叔父が相続することになりました。特に借金を返済するなどの証書などはありません。

相談の内容ですが、
・祖父の預貯金から私への借金の額をきちんと返済してもらうことはこのままで可能でしょうか?
何か証書をつくるべきだったでしょうか。うやむやにされるのを避けたいです。

・また土地家屋については売却した分の額を2分割する予定ですが、現在全て叔父が不動産屋と話して進めています。離れた場所に住んでいることから私が話しに立ち会ったりすることは難しい状況です。きちんとした相続を行なうために、私が注意することや、確認しておくことなどはありますでしょうか?

記載内容  遺産分割協議 不動産 路線価

(tomo)


【共同相続人から貸金を回収する方法】
 遺産の預貯金から貸金を返済するという書面を作成する必要があるかという質問に対しては、その通りという回答になります。
 しかし、それだけでは不十分です。
 本当に返済してもらうためにどうするかを考えるべきでしょう。叔父さんが預貯金を払い戻した後に、あなたに借金を返済するという保証はないのです。
 遺産の預貯金のうち、あなたの借金分に相当する額の預貯金を、あなたが直接、相続で取得することを考えましょう。

 預貯金口座は一つではないと思いますので、あなたの貸金に相当する分に近い金額の預金口座を、あなたが遺産から取得するということを遺産分割協議書に記載するといいでしょう。
 なお、既に叔父さんが払戻しをしているのであれば、後に記載する不動産の売却代金から回収する手段(たとえば、借金を支払ってくれないなら売買契約に同意しない、登記関係書類を渡さない等・・)を考えるべきでしょう。

【遺産である不動産の売却で問題になる点】
遺産である不動産を売却する場合、問題となるのは次の点です。

①不動産の売却価額が妥当か?
②売買代金が本当に支払いされるのか?

 ②の点については、売買契約と代金の決済のときには、あなた自身が立会い、契約の時は手付けの半金をもらい、又、決済のときは代金を自分で直接受け取るのと引き換えで、登記に必要な書類を渡すといいでしょう。
 ①の売買代金の妥当かどうかの判断はむずかしいです。

 当事務所では、多数の業者(相手方の紹介の不動産業者も参加してもらいます)で競争入札させて値段を決定することにしていますが、このような方法を取れるのは、不動産業者を多数知っている弁護士だからでしょう。
 適正な価格を確保するためには、あなたも信頼できる不動産業者を選んでもらって交渉を任せ、又、税務署が公表している路線価などを参考に売却代金が妥当かどうかを判断するしかないでしょう。

【コラム】実例で見る相続問題:遺産は不動産でもらいますか?現預金でもらいますか?

遺産は不動産でもらいますか?
現預金でもらいますか?

遺産の分割協議をしていると、ある相続人は現預金で欲しいといい、他の相続人は不動産が欲しいといいます。
さて、あなたならどちらでもらいますか?

【現預金が一番】
弁護士としては、原則として、その遺産の家屋に居住しているような場合は別として、現金か預金でもらいなさいというアドバイスをします。
その一番の理由は、不動産は簡単に売れないということです。

例えば広大な土地をもらった場合でも(遺産額が多い場合には)相続税の支払が必要です。
遺産分割で、現預金をもらった場合は、それですぐに相続税の支払ができます。
しかし、不動産でもらった場合には相続税の支払い原資として、別途、お金を用意する必要があります。

【不動産を売り急げば買い叩かれる】
もし、そのお金がないというのであれば、不動産を売却するしかありません。
その場合、何事もそうですが、売り急げば不動産の価額は恐ろしく安くなります(足元を見て買い叩かれるということです)。

【税金もかかります】
その不動産があなたが居住している不動産なら別として、不動産を売却する時には通常はかなりの不動産譲渡税もかかります。
また、売るまでの期間、当然のことながら固定資産税等も支払う必要があります。

【過去にこんなケース】
 過去に、当方の依頼者で不動産の取得を選択した方がおりましたが、相続税として支払うお金がありませんでした。
 そのため、税務署と協議の上、長期で分割払い(延納)という手続をしましたが、もらった不動産は売れず、しかも不動産価額は下落を続け、依頼者の相続人は四苦八苦しておりました。

 次回の記事でも記載しますが、遺産分割の前提となる不動産価額は、相場よりかなり安くなります。相続税の支払や不動産の利用価値、売却の可能性等、しっかりと考えて対処する必要がありますのでご注意下さい。

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