大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

共有物分割請求への対応【Q&A №392】


実家と田舎の土地を姉と私と2人が相続しました。2年前から姉夫婦と代償分割の方向で協議を進めていましたが姉が使い果たした父母の預金など負債の話で折り合わず、途中から姉の依頼した相続支援センターの行政書士が間に入り負債分も含めた土地の代償金を請求してきました。その後、裏で相続支援センターに相続分を譲渡し、以後、代理人弁護士から連絡があり、実家土地について1580万円の買取り請求、田舎土地については権利放棄しろと一方的な要求をしてきました。要求がのめなければ共有物分割請求の訴訟をおこすと言ってきています。
 当方の弁護士は先方からの連絡を受けてもすぐに対応してくれず、回答期限当日に初めてこちらに連絡をよこすなど、なかなか話が進みません。相手は競売になってでも早く返事をと迫ってきているそうです。
 今後、裁判になった場合、弁護士を代えた方がいいのか自分で対応するか迷っています。
 競売、買い取り、現物分割などどう進めるべきか難しいですが、弁護士に依頼しないでも法廷で自分で対応できるでしょうか?裁判にされた場合のデメリットはありますか?いずれにせよ法廷相続分1/2は変わらないし、分割される金額が減ってもこうした理不尽な事件屋の言いなりになりたくはないです。姉の債務を知っての譲渡(詐害行為)、姉の不当利益の返還請求などと併せても裁判で戦いたいのですが何かいいアドバイスがあれば教えてください。

記載内容  共有物分割 不当利得

(太郎)


【現在の弁護士を信頼して任すのが基本ですが・・】
 現在、あなたは弁護士に依頼しているのですから、基本的にはあなたの依頼した弁護士に事情を聞き、その弁護士の方針で話を進めていくのが一番です。

【問題点の整理】
 現在、次の各点が問題となります。

①遺産である土地建物の相続登記は完了したのか?
 共有物分割訴訟をするとの話が間違いなければ、相続登記は完了し、各2分の1で登記されていることになります。
 共有物分割訴訟は弁護士にとってはそれほど難しい訴訟ではありませんが、しかし、法律をよく知らない人にとっては対応が難しいでしょう。

②相続分の譲渡は詐害行為に該当するか?
 債務はお姉さんに残しながら、遺産である相続分は第三者に譲渡していますので、お姉さんに財産がまったくないというのなら、詐害行為が成立するのかという問題があります。
詐害行為訴訟が提起できるかどうかの判断も難しく、又、訴訟を提起する場合には法律の専門家でないと難しいでしょう。

③お姉さんの使い込みの扱いは?
 お姉さんがお父さんやお母さんの預貯金を使い果たしたというのなら、お父さんやお母さんがお姉さんに対して、勝手に使ったお金の返還請求権を持つことになります。
 その返還を求めるなら不当利得返還請求権または不法行為による賠償請求ということになりますが、これらの訴訟も法律の専門家である弁護士でないと対応ができないでしょう。
 もし、使い込みではなく、贈与だというのであれば、今度は特別受益の問題が発生します。
 特別受益の場合にも、その主張を裏付ける証拠の収集や、集まった証拠の評価やその使用方法、時期等の判断も難しいところでしょう。

【信頼できないなら、思い切って弁護士を替える】
 前項で述べたように、あなたの案件ではざっと見ただけでも3つの大きな問題点があります。
 そのため、あなたがこの問題を処理するのは難しく、相手方には弁護士がついているようですので、あなたとしては弁護士に委任するしかないでしょう。
 ただ、現在、依頼している弁護士がいるのですから、とりあえずは、あなたが考えている疑問点や不安点を訴え、それに対する弁護士の回答を検討するといいです。
 もし、回答に納得できないのであれば、思いきって弁護士を替えるしかないでしょう。
 次の弁護士は、あなたの住んでいる弁護士会で探されるといいですが、その際、まず、法律相談でその弁護士の意見を聞き、それが納得できた場合にのみ依頼するのがコツです。
 もし、納得できなければ、他の数人の弁護士にも法律相談をし、その複数の弁護士の中からあなたが最も誠意を感じ、相続に詳しそうだと思うひとに委任されるといいでしょう。

★不正出金を疑われた場合の対処【Q&A №360】


 拙い文章ですが、お知恵をお貸しください。
 遺産整理をしていた兄から連絡があり以下の様な事象が発生しました。
「お前が面倒を見たときから母の預金が2年で500万円減っている。横領などで弁護士を立て訴えるぞと。」
 母親が死ぬ2年程前から私が母の面倒を見ていました。(私の家で私の家族と一緒に生活していました。)
 面倒を見ている間は母の預金通帳を預かり、正確な金額は覚えていませんが預金を利用したのは間違いありません。
(了承を得て私の家族および母の生活費や母の治療費、私の車の頭金。私の子供にお小遣いなど。)

 ここで質問です。
①私が問われる罪は何に該当するのでしょうか。
②了承を得ていたとはいえ、大きい買い物などの領収書などしか保管しておらず、生活費や一部の母親の治療費の領収書はすでにありません。使途不明金として生活費などを不当利得請求された場合、請求されたとおりに支払わなければいけないのでしょうか。
③500万円という金は特別受益に該当するのでしょうか。不当出金に該当するのでしょうか。
④支払いの意志がまったくないわけではなく、私の家族は「面倒をみて了承を得て使っていた金を面倒を見てない人から請求されるのはおかしい。」と怒っています。
⑤来るべき日のためにできることをお教えください。

記載内容  不正出金 横領 両親の面倒 介護費用 特別受益 特別寄与 不当利得

(する)


【刑法上の犯罪としては窃盗あるいは横領罪、私文書偽造等ですが・・】
 他人の預金を無断で引き出した場合には、横領罪又は窃盗罪が成立する可能性があります。
 又、引出に際してお母さんの署名・捺印をしなければならないので、有印私文書偽造・同行使罪も成立する可能性があります。
 ただ、これらの罪はあくまでお母さんに無断でした場合ですので、質問のように《お母さんの承諾があった》ということが証明できれば犯罪は成立しません。
 又、お母さんとあなたは直系血族関係ですので、万一、お母さんに無断でした場合であっても、刑法では親族間の犯罪の特例という規定があり、窃盗罪や横領罪については刑が免除されます(末記条文をご参照ください)。
 従って、警察沙汰にはならない可能性が高いと思われます。

【領収書がない点について】
 多額の金銭は別として、通常の場合、月額で10数万円程度の生活費などは領収書がなくとも認められる場合が多く、不当利得にはならないでしょう。
 なお、病院等の医療機関や介護施設の領収書などが多額になる場合の領収書がない場合には、再発行してもらうか、あるいは支払い額がわかるもの(たとえば医療機関なら診療報酬明細書)等をもらっておかれるといいでしょう。
 ただ、何百万円単位の多額の金銭が引き出されている場合に、その使途がお母さんのために使ったのでない場合には、次項に記載する区別にしたがって処理されることになるでしょう。

【不当利得か特別受益か】
 2年間で500万円が減っているということですが、この金銭のうち、生活費やお母さんのために使ったのではない金銭については
① お母さんから贈与を受けたものである場合には特別受益の問題になります。
② お母さんに無断で引き出した場合には不当利得又は不法行為で返還する必要があります。

【家族の言い分について・・・親の面倒を見たことと遺産分割の関係】
 「親の面倒をみていたのに・・・面倒を見てない人から請求されるのはおかしい。」という主張は、感情としてはよくわかります。
 しかし、法律的にいえば、子は親の扶養義務を負っており、法的には親の面倒を見ることはむしろ当然とされています。
 法律では、相続というのは決して親の面倒を見た報酬やご褒美ではありません、というふうに考えます。
 ただ、相続人である子が親の面倒を見たことで親の財産の支出を食い止め(ヘルパー代や施設代を出さなくてもよかった)、親の財産形成に特別の寄与があった(家業に無償で従事した)といえる場合には、寄与分を主張をし、遺産を余分にもらうことができます。

【参考条文:刑法第244条(親族間の犯罪に関する特例)】
  配偶者、直系血族又は同居の親族との間で第二百三十五条(窃盗)の罪(・・中略・・)又はこれらの罪の未遂罪を犯した者は、その刑を免除する。 ※横領についても同様の刑の免除の条文があります。

後妻が遺産を開示しない【Q&A №328】


 10月末に父が亡くなり、相続人は息子である私と、父の後妻の二人です。後妻は財産がもうあまり残っていないと言って開示せず、預金を取り込んでいる可能性があります。話合いも無いので調停にもちこむ予定です。
 後妻の預貯金は、名義預金として相続財産に含まれますでしょうか?もしそうでしたら、調停あるいは審判で裁判所が後妻の預貯金を調査してもらえるのでしょうか。あるいは税務署に連絡して、相続税の申告をしたら良いのでしょうか。この点が良く分からず困っております。何卒よろしくお願い致します。

記載内容  被相続人以外の預金の調査 裁判所の調査嘱託 後妻 不当利得 特別受益

(bineko)


【後妻名義の預金は、原則として遺産には含まれない】
 遺産に含まれるのは、原則として被相続人であるあなたのお父さん名義の預金です。
 そのため、後妻さん名義の預金はお父さんの遺産にはあたらないとされます。
 ただ、その後妻さん名義の預金が、お父さんの口座からの振込による入金である、あるいはお父さんの口座から現金で引き出した分を預金したものである、ということも考えられます。
 このような場合、お父さんが自分の意思で後妻さんに贈与するという趣旨であったとすると、それは特別受益の問題になります。

 又、後妻さんがお父さんの知らないところで勝手に預金を引き出したというのであれば、それは不当利得となり、お父さんは後妻さんに対して、引き出した金額の返還請求権を持つということになり、その請求権が遺産になります(この場合は、お父さんが後妻さんに対して有する不当利得返還請求権を、相続人が法定相続分の割合で取得するので、その返還請求権に基づき後妻さんに請求するということになります)。
 なお、お父さんが病気や認知症で意思表示ができない時期に、預金が送金されたり、あるいは払戻しされたりしていれば、お父さんの意思に基づかない預金の取得であり、上記の不当利得返還請求をすることになります。

【裁判所は調査をしない】
 被相続人の預金口座の動きは、相続人であれば照会が可能です。
 しかし、後妻さんの口座の照会には、本人である後妻さんの同意が必要です。
 通常、後妻さんがそのような同意をすることは少なく、金融機関が照会に応じることはないでしょう。
 裁判所はあくまで、各当事者が持ち込んだ証拠に基づいて調停をまとめたり判決を下したりするにとどまり、裁判所が後妻さんの取り引き履歴などの資料を自ら調査するということはありません。
 あくまで、各当事者がそれぞれ調べてきた資料を提出して、それを前提にどれだけ遺産があるのか、その遺産の取り分をどうするのか、といった解決をするのが裁判所であるとご理解ください。
 ただ、訴訟を起こした後に、その手続きの中で、裁判所に対して後妻さんの口座の取り引きのある金融機関に、後妻さん名義の口座の有無及び内容の照会を求める申立(調査嘱託の申立といいます)をすることはできます。
 裁判所が、後妻さんの口座を調べる必要があると判断した場合には、裁判所がその金融機関に回答するように書類を送付してくれ、その結果、後妻さんの口座の動きが判明する場合があります。

【相続税の申告と後妻の財産調査の関係】
 相続税の申告をしたからといって、税務署が後妻さんの財産を調べてくれるわけではありません。
 税務署に、後妻さんが遺産を取り込んでいると申し立てをすることも可能ですが、その額が多額であれば税務署も積極的に動くでしょうが、少額であると税務署は動かない場合も多いです。
 当事務所でも税務署に《遺産がもっとある、相手方が隠している》という申し入れをしたことがありますが、結局、そのケースでは大した財産が出てきませんでした。
 また、遺産額が増加すれば、その内容を税務署から聞くことは可能(正確にいえば相続税の修正申告に漏れていた財産が記載される)ですが、税務署がした相手方の口座の調査結果までは教えてもらえませんでした。

【自力でどこまでの調査ができるかがポイント】 
 遺産調査は自力でどれだけの情報を集められるかがポイントになります。
 どのような手段を尽くして遺産を調査するのか、調査により得た情報からどのような仮説を立て、相手方にどう迫っていくのかが重要になります。
 この点は慣れないとなかなか難しいところですので、紛争を調停や訴訟に持ち込まれる前に、調停・訴訟での方針も含めて一度お近くの弁護士など専門家に相談されるとよいでしょう。

★あるはずの父の預金が存在しない場合【Q&A №317】


 99歳の父が1ヶ月前に亡くなりました。10ヶ月前まで年収手取りで720万ありました。遺産放棄を前提にお墓の改葬を母、長兄に提案したところ、年金の通帳(600万)、他にはないので母の生活費に困る。またお墓はみんなで出し合おうとの返事。
 母の通帳を見せてもらったら1400万の預金書、他に700万あった普通預金が3ヶ月前に下ろされており妹の口座へ確認。父の年収と年齢からして生活費を考慮して少なくとも年4、500万残ってもおかしくありません。億の遺産があってもおかしくありません。相続人は母、子5人です。私以外、そのことを触れようとしない事と、妹の口座に一部贈与が確認されているので全員で何か隠していることが考えられます。公平な相続を求めるには、今後何から手を着けていけばいいでしょうか。訴訟も考えています。どうぞよろしくお願いします。

記載内容  不正出金 不当利得 事務管理 生活費 贈与 特別受益 遺産調査

(ありんくりん)


【まずは徹底した調査が必要です】
 ご相談のような不正出金が疑われるケースについては、最初に遺産調査が必要です。
 その際、最も重要なのは、金融機関の預貯金の取引履歴の確認です。
 そのほかにお父さんが株式の売買を行っていたのなら、証券会社に対する照会も必要ですし、この他、生命保険契約の有無及び内容の確認も必要でしょう(生命保険は遺産ではありませんが、それが多額になった場合には遺産になる可能性があります)。

【金融機関の取引履歴の照会方法】
 金融機関に取引履歴を照会する方法は過去のブログ(Q&A №98 参考カテゴリ:「遺産調査」 )をご参照ください。
 なお、金融機関への調査について、注意すべき点は次のとおりです。

①ゆうちょ銀行を除いて、銀行名だけでは照会はできません。
 どの支店であるかを確認して、その支店へ照会する必要があります。
 お父さんの利用していた支店がどこかは、お母さんやお兄さんに聞けばよいのですが、教えてもらえなければ、お父さんの住んでおられた自宅付近の金融機関に、軒並み照会を出さざるを得ないことになります。
②金融機関によっては、相続人全員の同意がないと照会に応じられないとの対応をする場合がありますが、平成21年の最高裁判例で、相続人の一人の照会であっても金融機関は回答する必要があるとされています。
③履歴が判明した場合は、その入出金を突き合わせて、多額の出金があったかどうかを確認していく作業が必要です。
④多額の出金がある分については、その出金が誰によりなされたかを判断するために払戻伝票の筆跡等を確認する必要があります。

【多額あるいは不正な出金が判明した場合】
 前項の④の調査で、お父さんが出金をしていた場合には、引き出された金銭が贈与として他の共同相続人に行ったことが考えられます。この場合には特別受益として、遺産に持ち戻すことになります。
 又、お父さん以外の人が引き出した場合には、その人に対して不当利得として返還請求をすることになります。この場合、あなたが返還を要求できるのは、その不当な使い込み額のうち、あなたの相続分(10分の1)に相当する額です。

【早い段階で弁護士に相談することも考える】
 今回の質問の場合、遺産を調査する必要があるのに加えて、多額又は不正な出金があった場合には、その返還を求めたり、特別受益として扱ったりする必要があります。
 あなたが訴訟も考えているということであれば、早い段階で弁護士に依頼し、遺産調査から入ってもらうことも考えていいでしょう。

★預金の使い込みをどう立証するか【Q&A №216】


 不当利得返還請求訴訟について

 被相続人預金の預金使い込みで不当利得返還請求訴訟で、共有財産となる被相続人名義預金を配偶者相続人が利用権を行使し全て消費した場合は、他の相続人は法定金額分の返還はされないでしょうか?
 配偶者は被相続人が 入院中に預金を不当に使い込みをしており1年くらいで3000万円を生活費等に費消したと審判で主張しています。(遺産分割審判では特別受益とならないとされました)被相続人に許可なく不当に預金の引き出し、使い込みを立証できますでしょうか?ご教授の程宜しくお願い申し上げます。

記載内容  不当利得 生活費 預金 無断引き出し

(マリン)


【被相続人の預金の生前の不当取得について】
 被相続人に無断で配偶者が預金を引き出した場合、その配偶者は不当利得及び不法行為に基づきその引き出し分を被相続人に返還する義務があります。
 ただ、被相続人の医療費・介護費等に使われたことが明らかな分は返還する必要がありませんが、使途不明金や配偶者が生活費等とは無関係に費消したような場合には、その額を返還する必要があります。
 この返還請求権は、被相続人が生きている場合には被相続人自身が請求でき、被相続人が死亡した場合には、その相続人がその法定相続分に応じて返還請求できることになります。

【相手方の反論について】
 配偶者という立場であれば、ある程度の金額を生活費に使うと言うこともありえますが、それもせいぜい通常は10万~20万円程度の範囲であり、1年間で3000万円というのは多額すぎます。
 金額が多額であることや被相続人の預金通帳や印鑑を扱える配偶者という立場から考えて、配偶者が明確な使途を明らかにしない限り、配偶者が預金を取り込んだという点の証明はそれほど難しくはないでしょう。

【今後の手続きについて】
 今回の預金の引き出しは、被相続人の意志に基づくものであれば、特別受益の問題も生じますが、無断で引き出したのであれば、審判で言われているようにと特別受益にはならず、不当な引き出しとして返還請求するということになります。
 遺産分割審判をしているということのようですが、この手続きの中では、不当利得返還等を争うことはできません。
 そのため、今後、地方裁判所で不当利得等の返還請求訴訟をする必要がありますが、金額が多額であること、相手方の態度が悪質であること、手続きが素人では難しいことなどを考えれば、是非、証拠関係書類なども吟味してもらう必要があるので、早期に相続に詳しい弁護士に法律相談されるといいでしょう。

預貯金の使い込みを疑われた【Q&A №118】


 私は三女です。兄と姉二人がいます。
 母と父の預金の管理をだれにも口頭しないよう母から頼まれて、平成20年に父が亡くなり預金を公表した所、「少なすぎる、使い込みした、勝手にもっていかれた」と母から告訴されました。
 裁判では仲の悪い姉(次女)とのやり取りで、使途不明金を500万払えと云われました。簡単な家計簿はありますし、使い込みは1円もしていないです。
 親子の間柄で、領収書もなく途方にくれています。
 裁判官にはどういう判決になるのか不安です。

記載内容  預貯金 不当利得 裁判

(ゆりこ)


【ご質問の内容】
 今回の相談は、相談者の方がそのお父さんやお母さんの預金通帳等を預かり、そこからお父さんらの生活費など必要な金銭を預金から出金していたという前提で回答します。

【裁判になっているのであれば・・】
 現在裁判になっているようですが、弁護士に依頼されているのでしょうか。
 もし、弁護士に依頼されていないのなら、話の内容からも、金額の多さからしても、是非、訴訟の専門家である弁護士に依頼した方が良いでしょう。

【どんな点が問題となるか】
 出金の仕方が一つのポイントになります。
 毎月、ほぼ一定額を出しており、その金額が10万円から20万円程度であれば、生活費とされる可能性が高いです。
 しかし、一挙に100万円近くを、ばらばらの時期に出しているというのなら、それは生活費ではなく、他の用途に使ったのだろうと言われそうです。
 使途不明金が500万円ということで、生活費以外に高額の出金があったのであれば、その出金を何のために使ったのか、思い出す必要があります。
 又、裏付証拠として請求書や領収書なども探しておく必要があります。
 あなたの依頼した弁護士に裏付証拠を見せ、根気よく生活費として使ったことを訴え続ければ、あなたにとって、よい判決が出る可能性が高まるでしょう。

姉が勝手に引き出した母の預金を取り戻すには【Q&A №112】


姉が預かっていた母親の貯金通帳(定額預金)から、預金の大半を勝手に引きおろしてしまいその後、長男である私に通帳を返してきた。しかしカードは姉が持っていて返さないため通帳を解約しました。お葬式等に掛かった費用は、長男である私が全部支払いをしました。この下ろした金額に対し何に使ったか、明細を出してほしいと2回ほど依頼したが、出してくる様子はない。定額預金を下ろした段階で、母の委任状はないはずである。このような場合どうしたらよいか、ご教授いただきたくメールしました。よろしくお願いいたします。

記載内容  預金 不当利得 仮差押

(ゴルファーサル)


【すぐに行動を起こされるべきでしょう】
 お母さんが死亡した時点で、預金などの遺産は相続人のものになります。
 相続人があなたとお姉さんなら、その預金の半分はあなたのものです。
 したがって、あなたとしては、お姉さんが勝手に引き出した預金額の半額 の返還を返還請求できます。
 このような返還を求めることのできる権利を不当利得返還請求権及び不法行為による損害賠償請求権といいます。

【財産を使ったり、隠したりする前に仮差押手続きを】
 お姉さんがお金を引き出した動機は明らかではありませんが、借金の返済や高価品の購入などに使ってしまい、お姉さんがお金や財産を失ってしまえば、返還請求ができなくなってしまいます。
 また、返還請求をした場合、お姉さんが急いで財産を隠すということもよくあります。
 時間をかけて訴訟に勝っても、そのときお姉さんにお金がなければ、結局お金を返還してもらえません。
 そのため、訴訟や調停をする前に、お姉さんの持っている不動産や預金口座にある預金を移動や出金できなくするために仮差押申立という手続きがあります。

【早期に弁護士に依頼を】
 何よりもまず、仮差押の手続をする必要があります。
 仮差押の手続は難しいので、是非、早期に弁護士に依頼されることをお勧めします。
    (弁護士への相談窓口・・・日本弁護士連合会 弁護士会の法律センター
 仮差押をしたうえで、返還請求をし、必要に応じて調停や訴訟をされるといいでしょう。

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