大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

★相続人一人による預金情報の開示【Q&A №205】


 遺産相続

 6月に義父が亡くなり、義母と主人は早く他界しています。
 その娘が孫(娘達)に父親は借金が有るので迷惑を掛けると悪いので相続を放棄するように弁護士を依頼して少額の通帳だけのコピーを添付し書類だけを送付してきました。娘達は借金が有るのだったら叔母さんも放棄すれば良いことにプラスを独り占めしようとしている魂胆が不服です。私(嫁)には遺産相続の権利は無いのでしょうか。
 銀行の開示は相続人の一人でも出来るとインターネットで読みました。可能ですか。どうすればどうぞアドバイスを宜しくお願い致します。

記載内容  預金情報 取引履歴 相続放棄期間の延長 債務の発見

(さっちゃん)


【妻に義父の相続権はありません】
 まず、妻であるあなたに義理の父の相続権があるかどうかについて説明します。
 義父さんが先に死亡した場合であれば、あなたのご主人が相続します。
 その後、あなたのご主人が死亡したのなら、あなたはご主人の遺産を相続することになります(義父さんの遺産もその中に入っているでしょう)。
 しかし、質問の場合は、先にご主人が亡くなっていますので、亡くなったご主人の子であるあなたの娘さんたち(義父さんの孫)が相続します(これを代襲相続と言います)が、あなたには相続する権利はありません。

【今、するべきことは相続の調査・・娘さん一人で調査可能です】
 今回のようにご主人の兄弟(義父の娘さん)が相続放棄を勧めてきたが、それに不審があるというのなら、是非、義父さんの遺産の内容を調査するべきでしょう。
 まず、最初に義父の娘さんに財産が他になかったのか、又、借金の額や相手方、その裏付け証拠を求めましょう。
 これと並行して、娘さんたち(義父さんの孫)は相続人ですので、娘さんたちが金融機関に義父さんの遺産である預金情報を調査することができますので、早期に調査を実行されるといいでしょう(この方法については、本ブログの相続問題、Q&A №98 をはじめとするカテゴリ( 参考カテゴリ:「遺産調査」 )の各記事をご参照ください)。

【相続放棄が可能なのか・・】
 相続放棄は死亡を知ってから3ヶ月以内という短期間しかできませんので、6月に義父が亡くなられたということであれば、すでに相続放棄ができなくなっている可能性があります。
 ただ、万が一負債が残っている可能性も踏まえますと、債務があることを知ってから3ケ月以内は相続放棄が可能になる余地があります。
 又、今から遺産調査をすると、3ケ月以内に調査が完了することは難しい可能性が高く、そのため、予め裁判所に放棄期間の伸長申請も必要になるでしょう(家庭裁判所にこの申請書式を置いていることがあります)。
 これらの点については、家庭裁判所に聞いてもある程度のことは教えてくれますが、できれば法律の専門家である弁護士に相談されることをお勧めいたします。

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