大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

姉の入院費用の支払い義務【Q&A №359】


 別居の姉が先日亡くなりました。
 入院にあたって、姉は、保証人の欄に自分で私の名前と住所、電話番号を書いていましたので病院から、生前の入院費と今回の入院費の請求をされています。(保証人の欄に押印はありませんでした)払わなければならないのでしょうか?
 姉の入院は亡くなってから知りました。両親も他界し、親族は私だけです。
 相続する預貯金、財産、生命保険等は一切ありません。

記載内容  保証 入院費用 扶養義務 相続放棄 他人の署名・捺印

(ごんちゃん)


【問題点は相続としての債務とあなた自身の債務の2点です】
 今回は、書面上であなたの署名がされた形になっているので、あなた自身が(保証人としての)債務を負うのかどうかという点、次にお姉さんの負っている債務(主債務)についてあなたがお姉さんの相続人として債務を負うかという点の、2点です。

【あなた自身の債務はない】
 まず、あなた自身の保証債務について回答します。
 あなたのお姉さんが、あなたの署名をすることについて、あなたが同意あるいは黙認していたような場合には、保証人としての責任を問われることがあります。
 しかし、そうでないなら、あなたが署名も捺印していないのだから、原則としてあなたが(保証人としての)債務者になることはありません。
 なお、あなたはお姉さんの兄弟姉妹になりますので、扶養義務があります(末記条文を参照ください)が、それは親族内部の関係であり、第三者である病院があなたの署名・捺印もなく、又、同意もしていないのにあなたに保証債務を請求することはできないでしょう。

【相続債務の対策・・相続放棄を考える】
 ただ、お姉さんは、病院に対して支払債務を負います。
 そのお姉さんが死亡したので、その債務は相続人に承継されます。
 その債務を負いたくないというのであれば、死亡を知って3ケ月以内に家庭裁判所に相続放棄の手続きをするといいでしょう。
 ただし、相続放棄をした場合、あなたは債務を引き継ぐことはなくなりますが、同時にお姉さんから遺産をもらえなくなります。
 従って、相続放棄をする場合には、お姉さんの財産と負債とを比較して、負債が多いというような場合に放棄をすればよいでしょう。
 なお、財産の方が多いということであれば、お姉さんの債務は支払わざるを得ないでしょう、
 具体的な相続放棄の手続きにつきましては、お近くの家庭裁判所に確認されるといいでしょう。親切に教えてくれると思います。

【弁護士に相談することも考える】
 質問では病院からの請求があるようですが、相続放棄をするのなら、その後に相続放棄をしたことを主張すればいいでしょう。
 なお、病院が保証人としての債務を主張してくるのであれば、署名捺印をしていないということを主張すればいいでしょう。
 それでも病院が納得しないのであれば、弁護士に相談して、対策を協議されることをお勧めします。

【参照条文】
《民法第877条(扶養義務者)
1 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。》

★入院費用や葬儀費用の返還請求【Q&A №207】


 一人暮らしの伯母が 突然亡くなってしまって

 月に 一度は 会いに行っていたのですが 先日 電話に 出なかったので 家に直接 行ったら倒れて いて 救急車を呼び 入院となり その後 一週間後に 亡くなってしまった  遺書とかの 法的処理を 何もしないまま 相続手続きを 考えたのですが 伯母の兄弟は 生きているのが 直接が 二人で 旦那側の 義理の姉が ひとりです。死んだものが 6人ぐらいいます。
 そのほとんどが 疎遠で 葬儀のときに 呼んでも こない有様です。
 葬儀 入院費などは 私が全部 支払いました。財産は 生前にきいたところに 500万程度です。不動産はなにも ありません   金融関係の凍結を 防ぎ 葬儀とか病院代の お金分を 貰える方法は ありますか?

 記載内容  葬儀費用 銀行口座凍結 入院費用 立替費用

(原始人)


【立替入院費用や葬儀費用は相続人に請求する】
 まず、入院費は、本来、伯母さんが支払うものですので、伯母さんが生きておれば、直接、返還請求できるはずですが、死亡されたのですから相続人の方に請求することになります。
 葬儀費用については、実際に相続人の方が葬儀に参加されていないというのであれば、遺産を受け取る相続人の方が負担するべきという考え方もありますので、一度相続人の方と交渉してみるといいでしょう。

【死亡すれば、銀行口座は凍結される】
 銀行が預金者の死亡を知った場合、その人の口座を凍結します。
 銀行に死亡を知らせず、口座の凍結をしない段階で、葬儀代の返還などと称して引き出しをすることは違法であり、認められません。
 あなたとしては、銀行口座から返してもらうのではなく、相続人の方に話をして返してもらうしかないでしょう。

【結局、相続人に支払いを求めるしかない】
 今回のケースは、相続人の方から支払ってもらうしかありません。
 ただ、ポイントは、相続人の中で中心的に動いてくれる人が誰なのかを把握し、その人をターゲットにして働きかけることです。
 預金が約500万円程度もあったことを話せば、その中心となってくれそうな人が遺産分けのために尽力をしてくれる可能性が高いでしょう。
 なお、その際、あなたが入院費用や葬儀費用を立て替えていることを説明し、必要に応じて領収書なども示して返還を請求もされるといいでしょう。
 相続人の方が動いてくれないというのであれば、法律の専門家である弁護士に相談し、調停や訴訟などの法的な手続きをとってもらうことを考えるしかないでしょう。

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