大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

★預金の取引履歴を調査する方法【Q&A №362】


被相続人の預金が生前に勝手に引き出された可能性があります。
預金の取引履歴を調べたいです。
解約済みの定期預金等含めて、調べることができますか?

ご質問詳細
 父方の姉が亡くなり、子供おらず旦那も先になくなっている為、父方の兄弟で相続することになりました。
 ただ、亡くなった姉は生前入院していたので、兄弟がお金の管理もしていたようです。
 いざ、遺産整理をするとなったのですが、管理をしていた兄弟から通帳の開示もなく、簡単に記入した紙切れ一枚に遺産の内容が書かれていただけでした。
 どうやら途中で引き出してる可能性が多々ありそうなので、正しい銀行の履歴を調べたいのです。
 特にすでに生前に解約済みのゆうちょの定期預金の取引履歴?残高を調べたいのですが、できますでしょうか。
 調べ方を教えて下さい。
 また、取引履歴とは入出金振替などすべて開示していただけるのでしょうか。
 よろしくお願いします。
 なかなか、郵便局での開示請求に手こずっております。

記載内容  不正出金 預金 取引履歴 ゆうちょ銀行 最高裁判決 全員の同意

(りき)


【調査は可能です】  かなり以前には相続人単独での開示請求を認めない金融機関も多かったのですが、平成21年に相続人単独による開示請求が最高裁判決により認められました。
(最高裁判決については「【相続判例散策】履歴照会に全員の同意不要」 参照)。

 そのため、現在では、法定相続人であることを裏付ける戸籍や除籍謄本を提出することにより、被相続人名義の預貯金の取引履歴を調査することが可能です。
 《ゆうちょ銀行》についても、同様に開示をしてもらえます。
 相続人本人が請求する場合でも、又、代理人として当事務所が請求する場合でも、ゆうちょ銀行が回答をしなかったことは一度もありません。

【開示される内容は・・】  なお、取引履歴には、入出金だけではなく、振替も記載されており貯金の動きがすべて記載されています

【手続きは・・】  取り引き履歴の開示に必要な書類としては、法定相続人であることを証明する被相続人の除籍謄本やあなたの戸籍謄本免許証などの本人証明書類は、まずどこの金融機関でも必要でしょう。

 そのほかに実印や印鑑証明書等がいるかどうかは、金融機関に異なる場合もありますので、必要書類を問合せておくとよいでしょう。
(なお、手続については(Q&A №205Q&A №98ほか参考カテゴリ:「遺産調査」に詳しく記載しているのでご参照ください)

 ただ、弁護士なら回答するが、相続人が照会する場合には相続人の全員の同意をもらってきて欲しい、という金融機関も中には存在します(Q&A №342ほか)。

 このような場合には、いかなる理由で当該金融機関が開示を拒んでいるのかといった理由を聞いた上で、相続に強い弁護士に相談し、そのアドバイスを受けて対応されるといいでしょう。

(弁護士 大澤龍司)

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