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★登記されなかった遺贈は誰のものか【Q&A №253】


 Aは2人姉妹の次女ですが、Aの母は自分名義の不動産を長女B(Aの姉)に相続させる旨の遺言を残し死亡しており、その所有権移転登記前にBも亡くなってしまいました。
 また、Aの父は母と離婚した後、血の繋がっていない2人を養子とする養子縁組をし、今は死亡しています。
 Bは独身だったため、配偶者も子もいません。
 この場合、母名義の不動産は遺言により一旦亡くなった長女に相続されたので、長女の所有財産として第三順位の相続人であるAと同様、父の養子2人も相続権を持つのでしょうか?
 それとも母の相続財産としてAのみが取得するのでしょうか?

 また、長女名義の別の不動産も1つあるのですがこれについても父が離婚後に養子にした2人は長女の兄弟姉妹としてAと共に相続権を持ちますか?
 またこの場合養子2人の相続分の合計はAの相続分の2分の1になるのでしょか?ご回答宜しくお願い致します。

記載内容  遺贈 養子 半血 全血

(るい)


【相続登記がなくても、相続で所有権は移転している】
 遺言で、「長女B(Aの姉)に相続させる」ということであれば、相続登記をするか否かに関係なく、Aさんのお母さん名義の不動産は長女Bさんのもの(所有)になります。
 遺言は死亡によって効力を発するものだからです。
 そのため、移転登記がされないままに、長女のBさんが死亡したとしても、Bさんがその土地の所有権を有しており、Bさんの遺産ということになります。
 そのため、この不動産は、あくまで長女のBさんの遺産として、その相続人に引き継がれることになります。

【養子も長女Bの相続人である】
 長女Bの相続人は、次の順序で決定されます。

① 第1順位・・配偶者及び子
 ② 第2順位・・父母
 ③ 第3順位・・兄弟姉妹(以下、単に「兄弟」と表記します。)

 本件質問の場合、長女のAさんには、第1順位及び第2順位に該当する人がいないようですので、兄弟が相続人になります。
 養子であっても、お父さんの子である以上は、Aさんとともに、兄弟として相続人となります。
 結局、お母さん名義の不動産は遺言により長女Bに相続されて、長女Bの遺産となっており、そのBさんが死亡されたのであれば、第三順位の相続人であるAと同様、父の養子2人も兄弟として相続権を持つという結論になります。

【半血の兄弟の相続分は、全血の半分である】
 ただ、養子であってもお母さんを異にする兄弟(以下、半血の兄弟と呼びます)である以上、相続分は父母を共通にする兄弟(以下、全血の兄弟といいます)の2分の1です。
 この扱いは、遺贈された財産だけでなくそもそも長女(A)が有していた財産についても同じになります。
 その結果、各養子の相続分はそれぞれ4分の1ずつになりますので、その合計はAの相続分(2分の1)と同じになります。
 ただ、半血の兄弟の相続分が、全血の兄弟の半分という点については批判が多く、最高裁で見直す判決が出る可能性があるという情報もあります。

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