大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

相続の権利があるのか?【Q&A №590】


【質問の要旨】
兄と叔父が養子縁組した場合、姪の私に相続権はあるのか?

記載内容  叔父 養子縁組 遺産相続の権利

【ご質問内容】
 はじめまして。お世話になります。
 法律に疎くご相談させて頂ければ幸いです。
 私には60代の結婚経験の無い独身の叔父がおります。(子供なし)
 私は兄と2人兄弟でその兄と叔父が養子縁組みをすることになりそうです。
 その場合、姪である私に遺産相続の権利はあるのでしょうか?

 叔父の身寄りは私の兄とその妻、息子、私の夫と息子のみです。
 宜しくお願い致します。

(ハルミ)


(敬称略で記載しております。ご了解ください)

【現在の叔父さんの相続人は、お兄さんとあなたです】
 はじめに、一般的に相続が発生する場合、その相続人が誰になるかについて簡単に整理しておきます。
 まず、法定相続人は2つの関係で考える必要があります。

1)配偶者関係
 被相続人に配偶者がおれば、その配偶者は常に相続人になります。

2)子や尊属、兄弟関係
 配偶者以外の者の中では、
  ①第一順位が被相続人の子
  ②第二順位が被相続人の直系尊属(父母等)
  ③第三順位が被相続人の兄弟姉妹となります。
 上の順位の者がおれば、後順位の者は相続権がありません。

【兄が養子になる前の相続関係】
 あなたの叔父については、配偶者もおらず、又、子もいないということですので、その状態で死亡した場合、前項の1)の配偶者がおらず、又、2)の①も②もいない状態であると思われますので、③の兄弟姉妹(例えば、あなたのお父さん)が相続人になります。
 ただ、兄弟が叔父より先に死亡していた場合には、その子が替わって(代襲といいます)、相続人になります。
 本件であなたの父が先に死亡されているのであれば、その子であるあなたの兄とあなたが(代襲)相続人になります。
 参考までに言えば、あなたの兄の配偶者やあなたの配偶者はいずれも(代襲)相続人にはなりません。

【養子縁組をすると、叔父さんの相続人は養子のみ】
 養子縁組をした場合、養子は実子と全く同じ扱いを受け、子としての地位を獲得します。
 そのため、叔父さんとお兄さんが養子縁組をすると、叔父さんに前記2)の第一順位の子がいることになります。
 この結果、相続人はあなたの兄のみであり、あなたには相続権はなくなります。

 お兄さんが叔父さんの養子になった場合に、あなたが叔父さんの財産を相続するためには、
  ①あなたも叔父さんと養子縁組をして、その子として叔父さんの法定相続人となる
  ②叔父さんに遺言を書いてもらう
 という2つの手段があります。

 ただ、「あなたに遺産すべてを相続させる」との遺言を書いてもらったとしても、養子であるお兄さんが遺留分減殺請求をすると、お兄さんにも遺産を渡す必要が発生することがありますので、この点、ご注意ください。

(弁護士 岡井理紗)

★姪が叔父の遺産を相続するには【Q&A №171】


 遺産について  叔父は独身でひとり暮らしで私と同居の母と姉弟です。先日 癌であることが分かり、昨日から入院しました。
 叔父は投資信託・800万円ありますが万が一の時は姪の私に託すとメモを見せてくれたのですが 姉の母を越して私が相続出来るのでしょうか?その金額に対しての税金はどの位掛かるのでしょうか?どうかよろしくお願いいたします。

記載内容   叔父 遺言 メモ

(JJJMR)


【このままでは、あなたは相続できません】
 今回のご質問では、独身の叔父(母の弟であれば「叔父」と思われます)さんには配偶者も子供もいないでしょうし、叔父さんご両親も死亡されているでしょうから、叔父さんの兄弟が相続人になります。 あなたのお母さんは、兄弟(姉)ですので、相続人になります。
 そのため、叔父さんの姉のであるあなたが、相続人になることはありません。
 このまま叔父さんが亡くなれば、他の相続人間(叔父さんの兄弟。但し、その兄弟が先に死んでおればその子供)で遺産分割協議を行うことになり、あなたはその話し合いに参加できません。

【単なるメモは遺言にはあたりません】
 今回、叔父さんが《万が一の時は姪の私に託す》という内容のメモを渡したとの話ですが、仮にその意味が財産を渡すということであっても、これは遺言ではなく、あなたが叔父さんの遺産をもらうことはありません。
 遺言は、日付、署名、押印、全文を自筆で作成するなど厳しい法律上の規制があり、単なるメモがこれらを満たすことはまずないからです。

【姪でも遺言があれば相続できます】

 しかし、叔父さんがあなたに財産を残すという遺言を作成していれば、あなたも叔父さんの財産を受け取る(遺贈と言います)ことができます。
 もし叔父さんが本気であなたに財産を残すつもりであり、あなた自身も遺贈を受けるつもりであれば、一度、叔父さんに正式な遺言作成を提案してみてはいかがでしょうか。
 なお、形式の不備などで無効となる遺言がよく見られますので、遺言作成の際には、ぜひ一度専門家に相談されることをお勧めいたします。

【相続税は課税されるか】
 相続税の基礎控除額(現時点の法律では5000万円+1000万円×相続人数)までは課税されません。
 そのため、叔父さんの財産が投資信託800万円ということであれば、相続税が課税されることはありません。

【兄弟だけが相続人であれば遺留分減殺はできない】
 なお、法律上、遺言で財産をもらった人は、他の相続人から遺留分減殺請求を受けるケースがありますが、今回は、おそらく叔父さんのご両親もすでにお亡くなりだと思われますので、遺留分権者が存在せず、この心配は必要ないでしょう。

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