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★受取人が死亡した生命保険金は誰のものか【Q&A №191】


 受取保険金は誰のもの?

 弟が死亡しました。弟には、妻はおりますが子供はいません。
 その弟が被保険者、保険金受取人は母(母は十数年前に他界しておりますが、受取人の変更はしてませんでした。)のS社生命保険があり、ただ、母の相続時に兄弟(相続人は兄弟4名でした。)で話し合い、遺産は兄弟中の1人がすべて相続することで、話がまとまっていました。
 この場合、この保険金は弟の妻のものなのでしょうか、それとも母の財産を相続をした二男のものなのでしょうか。

記載内容  保険金 受取人の死亡 被保険者

(はじめ)


【受取人は誰になるのか】
 受取人が被保険者より先に死亡した場合に、誰が保険金を受け取るのかという質問です。
 この問題については、古くは商法にこれに関する条文がありました。
 しかし、現在では、平成20年に制定された《保険法》により、《受取人の相続人の全員》が保険の受取人となります。
 ただ、法律と異なる契約をすることも可能ですので、念のために保険約款(やっかん)を確認する必要があります。
 この保険約款とは、生命保険に入ったときに、保険会社から交付された細かな字で書かれた小冊子に記載されているものです。
 もし、約款に、前記条文と異なることが記載されているのであれば、原則として、約款の方が優先します。

【今回の場合では、お母さんの相続人が生命保険金を受け取るはずだが・・】
 今回の質問では、お母さんが相続人として指定されていたのですから、本来はお母さんの相続人が生命保険の受取人になるはずです。
 ただ、質問の中に「(保険契約者である)弟の妻が弟の死後、その保険金を受取ました」という記載があり、前記法律と異なる結果になっています。
 約款に法律と異なる記載があった可能性がありますので、念のために保険会社に確認されるといいでしょう(その際、受取人の相続人という立場を明らかにする必要があります)。

【保険会社が間違って支払っていた場合】
 保険会社が間違って支払っていた場合には、保険会社に保険金を請求する方法と弟さんの奥さんに返還請求する方法がありますが、いずれにせよ大変ややこしい問題ですので、法律の専門家 である弁護士と相談されるといいでしょう。
   埼玉弁護士会 URL:http://www.saiben.or.jp/

【遺産分割合意との関係】
 お母さんの相続人が保険金を受け取ることができるという前提が正しいとした場合、「すべての相続財産は二男が相続すると決めて」いるという合意との関係が問題になります。
 生命保険金は遺産ではないというのが裁判所の見解です。
 そのため、相続人間の遺産に関する合意とは関係なしに、お母さんの相続人全員が相続することになります。

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