大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

現在住んでいる土地の相続【Q&A №149】


 昨年一緒に暮らしていた主人の母が亡くなり、その後土地の名義変更についてもめています。
 主人には姉二人と妹一人の4人兄弟です。
 20年前に両親と私達家族と家を建て直し同居しましたが、父も亡くなり、昨年母が亡くなった後、2番目の姉だけが、今住んでいる土地の四分の一は相続する権利があるんだから、お金を払えと言ってきました。他の姉妹は両親の面倒を見てくれたと言う事で、気持ち数十万でいいからと言う事になりました。
 母の預金は葬式代だけで保険金も預金もありません。葬式に母のお金プラス足りない分を私達が払ったので、母には現金は無く、母の名義の115坪の土地だけです。私達もお金が無いので借金しなければ姉に払えません。
 やはり弁護士さんに頼んだほうが良いのでしょうか?市役所の路線価で調べると、ざっと一人あたり800万円位の相続金でした。相続路線価ではないからこの金額も変わってくるとは思いますが・・・・。現在は長女が間に入って2番目の姉と金額の交渉をしてくれてはいますが、どうしたらよいのでしょうか?

記載内容  特別受益 土地の評価 使用借権

(もも)


【親の面倒をみても、相続分は増えない】
 両親と同居して、その面倒を見てきたのなら、その分を評価して「気持ち数十万でいい」というのは、《人情として》よくわかります。
 しかし、親の面倒を見たということだけでは、法定相続分が増えるわけではありません。
 面倒を見たことによって、遺産が増えた(あるいは減る分が少なくなった)ときに寄与分として遺産からもらえる額が増える場合があります。
 というわけで、2番目のお姉さんが「今住んでいる土地の4分の1は相続する権利がある」ということは《法律的には正しい》です。
 「現在は長女が間に入って2番目の姉と金額の交渉をしてくれてはいます」とのことですが、法律で解決するのではなく、他の兄弟から人情を絡めて説得してもらうという、現在のやり方が妥当でしょう。

【支払い額はどの程度になるか】
 調停の場合は、国税庁が発表している路線価(公示地価の80%程度に設定されている)を、不動産評価の基準にすることがよくあります。
 なお、相談者がいわれる「市役所の路線価」というのが《固定資産評価額》だとすると、路線価よりさらに1割程度低い金額になります。
 また、土地の使用権があるので、土地の価額が低くなるのではないかということも考えられます。
 賃料を支払っていれば借地権、支払っていなければ使用貸借権があり、この権利の分だけ土地の評価が下がります。
 しかし、これらの土地使用権が、お母さんから与えられたものであるなら、《生計の資本としての贈与》として特別受益になり、その分を遺産に算入し、土地価額から繰り戻しますので、結局は、不動産は更地価格で評価することになります。
 ただ、この土地が元々はお父さんの所有であり、お母さんが相続したものなら、お父さんからの特別受益ではあっても、お母さんの関係では特別受益にならないとも考えられます。
 弁護士に相談する際には、このような点も是非、お聞きになるといいでしょう。

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