大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

難航する遺産分割協議をまとめるには【Q&A №288】


 両親が他界しそれぞれの土地の遺産分割協議中に兄が急死した  兄夫婦に子供がいないので兄の相続問題もからみ ややこしくなったら 兄嫁が商売している間は兄の名義変更はしたくないと言い出した  兄嫁が亡くなったら 兄嫁の兄弟の印鑑が必要になるので せめて両親の名義変更だけでもしてほしいと依頼するも 聞く耳持たずと言ったかんじです。
 20数箇所の両親の名義変更が必要です。
 どうすればよいでしょうか

記載内容  調停 弁護士 事前相談

(あじさい)


【調停を申し立てるべきでしょう】
 結論から申し上げますと、家庭裁判所に対して遺産分割調停を申し立てるといいでしょう。
 我々弁護士のところには、今回のご相談のように話がまとまらない、あるいはそもそも相手方と人間関係が断絶しており話ができないケースなど、困難な遺産分割のご相談が多数寄せられます(困難だからこそ弁護士が必要なのだろうと思いますが)。
 我々も遺産分割事件を受任した後は、やはり相手方と遺産分割について手紙や電話でやりとりし、あるいは交渉するなどして遺産分割協議をしていきますが、話がまとまらない場合には家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てます。

【調停とは・・】
 調停では、中立の立場の調停委員2名が各当事者の間に入り、双方(申し立てをした人や相手方)から事情を聴いて話を進めていきます。
 このように、調停では調停委員を介した話し合いをするのであり、調停の際に相手方と直接顔を合わせることは原則としてありません。
 また、遺産分割調停では、調停委員が弁護士の場合もあり、調停委員が法律の内容や道理を説明して話し合いを進め、合理的な解決につながるよう双方を説得します。
 利害関係が対立するあなたの意見は受け入れなくとも、中立の調停委員からの提案や説得であれば、相手方がこれに応じるというケースも少なくありません。
 本件のように、協議が難航しているようなケースでは、遺産分割調停を申し立てられるべきでしょう。

【できれば事前に弁護士に相談を】
 遺産分割調停では調停委員というサポート役が存在するため、弁護士に依頼しなくとも交渉をある程度スムーズに進めることができます。
 ただ、調停がうまくいかず、今後の方針をどうすればいいのかということで、弁護士に法律相談をされる方がおられます。
 しかし、その段階では、相手方に押しまくられて不利な立場に追い込まれていることも多く、挽回できないような事態になっているケースも多々あります。
 最初からご相談いただいていれば・・・と考えてしまうケースも少なくありません。
 調停を申し立てる前に、一度お近くの弁護士など専門家に相談して、あなたの遺産分割のケースでは一体何が問題となるのか、どういう方針で行けばいいのか、基礎知識や調停の進め方についてのアドバイスを得られるといいでしょう。

遺産分割で約束したお金がもらえないことはあるのか【Q&A №91】


 亡くなった母方の祖父の遺産の件で相談したいことがあります。
 アパート経営していた不動産を登記を変更し解体し売却するのだそうです。

 母方は兄弟が5人いてわたしは1/10の権利があり、他の兄弟の方もおおむね認めていると代理人の方から連絡がありました。

 それでみんなで集まり遺産分割協議書にハンコを押してほしいと言われたのですが、市の法律相談でハンコを押す際には全て終わってる状態まで待ってお金と交換で押した方がいいと言われました。

 遺産分割協議書に1/10と記載があっても不動産が売却したらお金が振り込まれないなどトラブルはあるのでしょうか?
 一応、代理人の方に皆さんで集まった日にお金はもらえるのでしょうか?と聞いたところ、その日は登記の書き換えだけで不動産物件の代金は後日、不動産屋から振込と言われました。

 できればその日に欲しいといったところ物件を業者で安く売るということでよろしいですか?とすごく怒り口調で言われてしまい困ってます。
よろしくお願いします。

記載内容  遺産分割 登記 弁護士

(まめすけ)


【何の必要があって、登記名義を変更をしなければならないのか?】
 登記名義を変更するという流れで話が進んでいるようです。
 しかし、どうして登記名義を移転する必要があるのでしょうか。
 アパートの解体をするのであれば、相続人の全員の同意を得て、解体業者に依頼するだけの話であり、登記名義を移転する必要はありません。
 登記名義を移転しないと、物件を業者に安く売ることになるというのも理解しにくい話です。アパートには居住者がいて、出てもらう必要があるという場合もありますが、それは登記名義とは関係のない話です。
 結局、登記名義を変更する理由が明らかではなく、質問の限度では、登記変更に応じる必要はないと思います。

【なぜ、売却費用が安くなるのか?】
 解体して更地にしない場合、業者しか買わないから、値段が下がるということかもしれません。それなら、解体をすればいいだけの話です。
 相続人全員がお金を出し合うか、特定の相続人にお金を立て替えてもらうかという、解体専門業者に支払う解体費用の工面の問題がありますが、登記移転の問題ではありません。
 又、共有だから売却額が下がる、あるいは業者にしか売れないということもありません。
 なお、相続人全員の意思を尊重していては、時間がかかり、その間、価額が下がるということも考えられなくもありませんが、しかし、相続人が多数いる場合には、その各相続人の意向を尊重するべきであって、ある特定の相続人が独断で売却先や値段を決定すること自体が問題でしょう。

【分割協議書の記載について】
 「遺産分割協議書に1/10と記載があっても不動産が売却したらお金が振り込まれないなどトラブルはあるのでしょうか?」という質問ですが、弁護士的な発想からいえば、質問のケースでは、そのようなリスクもあると言わざるをえません。
 分割協議書に売却代金を間違いなく支払うと記載してもらっても、それで売却代金の10分の1が間違いなくもらえるわけではありませんし、そもそも売却値段が適正であるかどうかも確認できないでしょう。
 相続人の一部に名義を移転するのであれば、その登記移転の段階で、金銭をもらう(登記移転書類と引き換えに金銭をもらう)べきだということです。
 質問の中で登場する《代理人》というのが一体、どういう地位や立場にある人かわかりませんが、もしあなたがその《代理人》《対等に》交渉できないというのであれば、弁護士に依頼することも視野に入れるべきでしょう(弁護士に相談あるいは依頼するなら・・法テラス滋賀弁護士会に連絡されるといいでしょう)。
 間違いなくもらいたいのであれば、登記移転と引き換えにするしかない、遺産分割協議書の書き方の問題ではないということをご理解ください。

遺産分割でもめそうなときの対処【Q&A №72】


 老齢の叔母がアルコール肝硬変で倒れ、現在入院中で認知症発症。
 叔母には私を含め3人の姪がいますが、今まで叔母が何度か入院したときは、私がお世話をしてきましたが、今回叔母が倒れてから2人の姪がでてきました。
 一人が司法書士なため、後見人になるというので、承諾しましたが、(現在申請中)叔母のこれからの事で、話す機会が何度かありましたが、私に対する猜疑心の塊で思い込みの発言ばかりです。というのは、叔母はずっと一人暮らしで、自分の都合の良い事しか言わないという困った性格の持ち主なため、この姉妹に何を話したかは、認知症の叔母に確かめようもありませんが、借りていたお金を返済していないとか、今まで色々してもらったのだから、面倒を看るのは当然とか、とにかく、毎回会うたびにこちらがそれについて説明しても全く信用せず、同じの事の繰り返しです。
 もちろん、私は可愛がってもらいましたが、姉妹も同じです。その事を話すと、してもらった事の割合が違うというようなことを言います。
 今後、叔母に万が一のことがあった場合、姉妹の一人が後見人となっていますが、もめそうな気がしますので、その時には弁護士さんをお願いしようと思っていますが、どの時点でお願いすればよろしいでしょうか?

記載内容  相続人 預金の引き出し 弁護士

(duo)


【相続人であるかどうかの確認が必要です】
 相続人が遺産を相続します。
 姪であるあなたが、叔母さんの相続人になるのは、叔母さんに子供や孫、両親がおらず、又、叔母さんと兄弟であるあなたのお父さん(あるいはお母さん?)が叔母さんより先に死亡している場合です。
 この場合、あなたは、叔母さんと兄弟であるあなたのお父さん(あるいはお母さん?)の代襲相続人として、叔母さんの遺産を受け取ることができます。

【弁護士に依頼する時期は・・】
 遺産の分割の際に問題となるのは、
① 遺産をどのようにして分けるか
② 被相続人の死亡直前の贈与、預金等の引き出し等、おかしな財産の動きがないか
という点です。

 本件では、叔母さんが意思能力を欠き、後見人選任の申立がされているようですので、今後、贈与の可能性はないでしょうし、多額の預金の引き出しも司法書士の姪が後見人につくということですので、結局、②の点はあまり心配する必要がないケースです。
 ただ、遺産分割に際しては、後見人となる姪が叔母さんの財産の全部を知っており、又、司法書士であり、法律知識も詳しいでしょうから、遺産分割でもめた場合にはあなたでは太刀打ちできない場合も考えられ、その場合には弁護士に依頼する必要があります。
 そのため、まず、叔母さんが亡くなった時点で、法律相談に行かれることをお勧めします。遺産についてのあなたの考え、叔母さんの遺産について不審に思うことがあれば、その点も弁護士に説明しましょう。そして、今、何が問題となるのか、又、何をするべきか(すぐに弁護士に依頼しなければならないケースなのか、その前にあなただけでなんとかできるのかどうかも聞いてください)についてのアドバイスを受けることをお勧めします。
 そのアドバイスの内容を聞いた上で、弁護士に委任するかどうかを判断された方がいいでしょう。

★口約束で交わされた相続放棄の条件【Q&A №44】


 16年以上、音沙汰も無かった叔母から、突然、手紙が送られてきました。
(父が死んだ時も、一切連絡もなかった叔母)
父が亡くなってから2年以上後、突然の手紙です! この1年無視してましたが…この度、又 、催促の手紙が送られていました。
亡くなった父との約束の金を払え!という手紙です。

26年前、祖父が死んだ時の「遺産分与の件」です。
「【遺産放棄の手続】をしてくれたら、後々、1000万円を渡す!」と父が頭を下げてお願いしたらしいです。
当時…会社兼住居の土地を売るれないので… 『将来、もし家業を閉店し、家を売却したなら、その時は、
叔母に1000万円を渡す。』との約束をしたようです。
そして、叔母はその約束を信じて『遺産放棄書?』に印鑑を押印したようです。

それから月日が経ち…16年前、赤字経営の会社を閉店し⇒家を売却しました。
僅かに残ったお金で、田舎に小さい家を購入しました。

父は、叔母たちに、生前中、商売は上手くいっている と嘘をついていました。
なので…家を売ったお金が、「赤字経営の借金の返済」や「株に充てた」とは、知らないと思います。

現在、一切 お金は残ってません。それどころか… お金をよこせ!と言われても、今の生活でも精一杯なのに… 母も私も、一切父から聞いてません。「寝耳に水」状態です。
あれば出したてあげたい!ですが…無い金は、どう逆立ちしても、払えないのです。

でも、このままにしてても、解決にはならないので…どうしたら宜しいのでしょうか?

追伸;(良く親戚なので、話し合いをと!皆さん、仰いますが…)
叔母夫婦は感情的にとても物凄く起伏の激しい攻撃的な性格です。
普段から、一方的にか話さない人で、人の話を聞かない人です。
常識から逸脱して、日常でも普通でありません。(今回も脅すような内容を書いてきました) 話し合いも出来ないを思いますし、母も私も、喋るのも怖いので…電話も留守電にしてます。

記載内容  口頭での約束 時効 弁護士

(まりまり姉ちゃん)


【そんな事実があったのでしょうか、証明できるのでしょうか】
 なんらかの利益を与えて相続放棄をしてもらうことは、無効ではありません。
 ただ、問題は、26年前のそのような約束(合意)があったかどうか、仮にあったとしてもそれを証明することができるのかという点です。

 あなたやお母さんが、「そのような約束は聞いたことがない。なにか証拠でもあるのか」と突っぱねた場合、叔母さんはどうするのでしょうか。
26年も前の話ですし、約束を書いた書面もなさそうですので、証明するのはなかなか難しいです。
例え叔母さんが裁判をしても、証明できなければ、叔母さんの敗訴となるでしょう。

【時効ということも主張できます】
 仮に合意があったことが証明できたとしても、叔母さんが主張しているような請求権は、請求が可能な時期から10年で時効になります。
 お父さんは自宅を売却したということでしたら、そのときから叔母さんは1000万円を請求することができたのですから、既に16年も経過した現時点では、叔母さんの権利は時効により消滅しているものと思われます。

【弁護士に委任することも考えましょう】
 叔母さん夫婦は感情的にとても起伏の激しい、攻撃的な性格ということですが、要求に応じられないのなら、そのことをはっきりと伝えるべきです。
 それでも、要求が続くなら、裁判でもしてくださいと言うべきでしょう。
 もし、どうしてもそのようなことを言えないというのであれば、弁護士に相談し、委任をするべきでしょう。弁護士は、叔母さんの攻撃を止める方策を考えてくれることと思います。

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