大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

★勝手に持ち出された亡き母の預金を返してもらうには【Q&A №66】


母が食道癌で入院先の病院でなくなりました。
亡くなる3日ほど前に兄が勝手に母名義の預金を解約し現金を持っていってしまいました。
その通帳は、母が友人(取引先商店の人)に預けていたものです。

その後、兄は相続の放棄をしています。
兄の相続放棄の後に、私はその解約された通帳の存在を知りました。

先日、そのお金を返してもらえるよう司法書士の方から内容証明を送りました。
ですが、「このお金は贈与されたものであり、証人もいるので返金しない」と返答がありました。

母と兄家族との生前の付き合いは殆どなく、私の方がべったりでしたし、入院中も病院に付き添っていたのは私です。
母が書面で残したということはまず考えられませんし、「贈与した」というのも考えにくい話です。

司法書士の方は裁判することを進めていますが、確実に返してもらうことができるのでしょうか?
金額は100万以下ですが、母が入院中から今までの兄夫婦の言動が酷いもので許せなく、気持ちの問題となってます。
何か良いアドバイスがありましたらよろしくお願い致します。

記載内容  生前贈与 強制執行 仮差押

(akiaki)


【裁判して、確実に返してもらえるためには】
 まず、裁判に勝てるのか、次に勝てても回収できるのかという2つの面から検討する必要がありますし、最後に費用と手間の検討も必要でしょう。

【裁判をする前に】
 裁判では、《贈与があったのか》という点が問題となります。
 預金を引き出した日が死亡の3日前であっても、それ以前にお母さんが預金をお兄さんに贈与していたということもあります。引き出し日だけが基準になるわけではありません。
 又、お母さんが預金証書を自ら持たずに他人に預けていたのはなぜかという点も気になるところですし、その他人がなぜ、お兄さんに預金通帳や印鑑を渡したのかも確認する必要があるでしょう。
 《贈与があったとは考えにくい》という話ですが、それだけでは不十分です。
 お兄さんがどういう理由で贈与を主張するのか、また、預金を預かった他人がどういう事実を知っているのか、更に、お兄さんが解約の手続をなぜできたのか等、いろんな事実を確認し、証拠を集めて、裁判に勝てるかどうかを判断する必要があります。

【お金を回収するための手続】
 仮に裁判で勝っても、そのときにお兄さんの財産がなければ強制執行もできないでしょう。
 もし、今、お兄さんが財産を持っているが、裁判すればその財産を隠しそうだというのであれば、弁護士に依頼して今のうちにお兄さんの財産を動かせないような命令を裁判所に出してもらうという手続きをとることも必要になるでしょう。
 この手続は「仮差押」といい、贈与がなかったということをある程度、証明する必要がありますし、請求する額の4分の1程度の保証金を積む必要もあります。

【事実を説明して、プロの意見を聞くのも・・】
 裁判は費用も手間もかかりますし、裁判の進め方が悪くて敗訴する場合もあります。
 本件質問では具体的な事実が明らかではなく、訴訟で勝つ見込みがあるのかどうか判断できません。
 訴訟の前に、相談費用がかかっても、信頼できる弁護士に法律相談をされ、具体的な事実を説明して、その弁護士の意見をお聞きになることをおすすめします。
 又、訴訟で本格的に争うなら、司法書士でなく、弁護士に依頼されるべきでしょう。

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