大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

★相続株式の分割方法【Q&A №245】 0245


 去年の8月に実母が亡くなりました。家族構成は、父、姉と婿養子(両親が養父と養母になっています)と他家に嫁いでいる私です。去年の6月に父は脳梗塞から寝たっきりとなり、先日、司法書士の先生に成年後見人をお願いしました。
 亡母の遺産目録を依頼した所、預貯金が1,100万円程と2證券会社に株が400万円程と生命保険の権利が2件で200万円程ありました。うち、生命保険の150万円弱の権利のある保険は姉夫婦が勝手に名義変更をしてしまいました。先日、司法書士の先生から、後見人は株を運用できないので、預貯金の殆どを父が相続し、残りの株を子供のうちの誰か一人に名義変更し相続するか、3人それぞれに株を名義変更するかとのお話がありましたが、株券は、銘柄ごとに資産価値が違うので均等に3等分とはいかないと思います。すでに姉に名義変更してしまった生命保険の権利はすでに姉が相続したみなされるのでしょうか。又、株をどのように処理をするのが最善の方法なのでしょうか。子供の1人が株をすべて相続した場合の残りの2人の相続分はどのような割合(遺留分割合)になるのでしょうか。宜しくお願いします。

記載内容  株式 生命保険 成年後見人

(たまちゃん)


【株式の分割方法は様々】
 現金とは異なり、株式の分割には困難が伴います。
 考えられる方法としては、次のようなものがあります。

① 一人の相続人に取得してもらって、他の相続人には代償金を支払う。
② 株式自体を現物で分割する。
③ 株式を売却して、その代金を相続人で分割する。

 可能であれば、上記①の誰か一人が取得する方向で検討し、分割合意時点の株価を調べて代償金を他の相続人に支払うといった方法を考えるべきでしょう。
 ただ、株式の価額が変動することや、株式が複数の会社分ある場合もあり、また、株式数の関係で現物分割できないような場合もあります。
 そのため、結局は上記③のように、売却してその代金を分割するのが一番現実的な解決方法でしょう。
売却時期については、遺産分割協議決定前に現金化するのか、それとも遺産分割協議後に売却するのか、相続人間で協議・決定していくといいでしょう。

【保険契約名義のお姉さんへの変更について】
 お母さんの名義の生命保険をお姉さん名義に変更したということですが、
① そもそも、保険契約は死亡保険かどうか、また、被保険者は誰なのか?
② 名義変更はお母さんの生前にしたのか、死後にしたのか?
③ 生前にしたのなら、お母さんの同意があったのかどうか?
④ 名義の変更ということであるが、保険金の受取人の変更という意味ではないのか?

 以上の点が明らかではないので、回答がしづらいのですが、もし、それが生命保険であり、生前に契約者であるお母さんの同意を得て、受取人をお姉さんに変更したのであれば、なんら問題はなく、その保険金は変更された受取人であるお姉さんが取得します。
 死亡後に、契約名義が変更されたのであれば、相続人全員の同意がないわけですから、その名義変更は無効ですので、元の内容で契約が存続していることを前提で処理をするといいでしょう。

【子の一人が株式を取得する場合の処理】
 このうちの一人が株式を全部取得するという場合に次の処理が必要となります。
 全遺産は預貯金1100万円と株式400万円の合計1500万円です(保険金は遺産には入りません)。
 法定相続分はお父さんが2分の1ですので、本来ならば、金額でいえば合計750万円を相続し、子は6分の1ずつですので、合計250万円ずつを取得します。
 子のうち、一人が全株式を取得すると400万円を取得することになりますので、この子については預貯金の相続はなく、しかも株式のもらいすぎ分である150万円を代償金として支払う必要があります。
 その結果、お父さんは預貯金を660万円取得し、株式代償金として90万円を取得することになります。
 株式を取得した子以外の子について言えば、預貯金を220万円取得し、株式代償金として30万円をそれぞれ取得することになります。


後見人に対する遺留分減殺請求【Q&A №232】 0232


 子供のいない夫婦の遺産相続で痴呆の妻の遺留分について

 昨年叔父がなくなり、実の弟であるわたしの父親が司法書士による、預金及び不動産その他一切の財産を与える旨の昨年の十月に公正証書を作り相続することとなりました。妻である叔母は要介護4で同時に家庭裁判所に成年後見制度を利用し、わたしの父親を後見人とする申請をし、十二月二十四日に審判がくだされ、わたしの父親が後見人となりました。
 叔父死亡も二十四日です。司法書士さんが死亡を家庭裁判所に届け出て明日家庭裁判所で講習を受け完了する次第です。わたしの父親にはほかに五人の兄弟がいますが、遺留分の請求ができないので心配しておりません。しかし、叔母にも兄弟姉妹がおり、何らかの形で、遺留分の請求をされるかもしれません。
 痴呆であるおばの遺留分の取り扱い、注意点を教えていただけないでしょうか。
 現在叔母は老人福祉施設で生活しています。
 叔父の生前より、わたしの父親が、入院中の叔父に代わり支払い及び面倒をみています。私たち親子は、叔父叔母に世話になり、大変な恩があり、今後もどんなことがあっても、できる限りのことはするつもりです。
 叔母の兄弟姉妹は、会社の倒産等でお金が必要なそうです。なんとか生活しているようですが、痴呆の叔母を利用して遺留分を請求するすべがあるのでしょうか。
 叔母の遺留分は、3/4×1/2だと思います。対抗手段を教えていただければと思います。
 叔父と私が腹を割って、家を守ること、叔母の面倒をみること。そして、祖母の財産わけで喧嘩をし、わたしの父親以外兄弟姉妹には財産をやらない。
 そして、叔母の家には、財産をやらない。という意思だけ確認をし、叔父が腹をくくってくれた次第です。
 決めては、叔母の通帳から叔父でも郵便局から預金を引き下ろせなかったことが、叔父の決心につながりました。よろしくおねがいします。

(まろちゃん)

記載内容  成年後見人 利益相反 特別代理人 遺贈



【叔母の遺留分が侵害されている】
 叔母さんは被相続人の叔父さんの妻ですから、法定相続分は2分の1です。
 ところが、遺言により被相続人である叔父さんの遺産は全てあなたのお父さんが取得します。
 そのため、叔母さんの遺留分は侵害されていることになります。
 侵害された遺留分は、あなたの指摘のとおり、8分の3です。

【後見人としては、叔母さんの遺留分減殺請求をする必要がある】
 お父さんは叔母さんの成年後見人ですから、叔母さんのために遺留分減殺請求をするべき義務があります。
 成年後見人としては、叔母さんの財産の管理人として、叔母さんの権利を守る義務があるからです。

【特別代理人の選任申立が必要】
 ただ、遺留分を侵害しているのは、あなたのお父さんです。
 お父さんは、遺留分を侵害された叔母さんの成年後見人でもるわけですから、遺留分について侵害した人である一方、侵害された叔母さんの立場でもあるため、遺留分行使について利害が対立することになります。
 そのため、お父さんとしては、裁判所に《遺留分減殺請求をするための特別代理人》の選任を請求する必要があります。

【遺留分減殺請求された後の権利関係・・・他の兄弟との関係】
 裁判所により特別代理人が選任された場合、その代理人は遺留分減殺請求をし、遺留分に相当する財産をお父さんに請求することになります。
 叔母さんに遺留分相当の財産が戻された場合、その財産は叔母さん独自の財産となりますが、その財産を管理するのは成年後見人であるあなたのお父さんということになります。
 したがって、他の兄弟が叔母さんの財産に口出しすることはできません。
 成年後見人として、特別代理人選任の手続きをしたうえで、叔母さんにかかる費用は叔母さん自身の財産から支出するというのが取るべき態度でしょう。


認知症の母の相続【Q&A №175】 0175


 お忙しい所、申し訳ありません。お答えをお願い致します。
 先日、父が亡くなり公正証書の遺言には全ての遺産(土地家屋及び預貯金)を母に相続させると書いてあります。母はかなりの高齢で認知症です。父の遺言通りにしたいのですが司法書士の方に相談した所、私(長男)が「成年後見人」になる方法しかないと言われました。私の友人も親の成年後見人をしており、その友人から「成年後見人」の手続きやその後の家裁に対する事務報告などかなり煩雑な業務がありとてもとても大変だと聞き、腰が引けております。
 他に良い方法はないものでしょうか?
 宜しくお願い致します。

記載内容  成年後見人 認知症 財産管理

(ゆう)


【成年後見人の選任は必要です】
 お母さんが認知症ということですが、認知症は軽度から重度までさまざまです。
 もし、認知症が重度で、財産を管理するような能力が到底ないということであれば、成年後見人の選任が必要となります。

【成年後見人はだれがなるのか】
 現在、お母さんの財産管理や身の回りの世話は誰がしているのでしょうか。
 お母さんが施設に入っているのだとすると、その費用は誰がどのようにして出しているのでしょうか。
 もし、あなた以外の人がお母さんの財産を管理し、身の回りの世話をしているのであれば、その人に後見人になってもらうという選択肢もあるでしょう。
 しかし、あなたが、お母さんの世話をしているというのであれば、成年後見人となった場合の負担も、裁判所への報告が加わるだけであり、さほど大きな負担ではありませんので、お母さんのためにも是非、成年後見人になるべきだと思います。

【成年後見人は第三者になってもらうことも可能です】
 後見人はお母さんに代わって財産管理をしますし、家庭裁判所への報告も行わなければなりません。
 もし、どうしても苦手だというのであれば、裁判所に後見人を選任してもらうことも可能です。
 後見人選任申立をする際に、第三者を後見人として選任してほしいと申し出ると、裁判所は司法書士などを後見人に選任します。
 後見人の費用は裁判所が決定しますが、通常の場合、月額2~3万円程度が多いようです。


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