大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

親がビルのオーナーだった場合の相続問題【Q&A №37】


被相続人所有のビルがありますが、テナント入居時の敷金等が使用され相続時一切残っておりません。1-3Fでの敷金等合計2000万円程になりますが、この預かり金は相続債務として兄弟間で分割承継されるべきでしょうか?
それとも、当該テナントビル相続者のみに支払い義務が生じるものなのでしょうか?
兄弟は三人で、それぞれ、別の土地、当該建物、当該建物の敷地を相続しておりますが、現状建物相続者のみが敷金の返金をおこなっております。

記載内容  相続債務 賃貸借 敷金

(JIRO)


敷金返還債務を誰が負担しなければならないかという問題ですが、賃借人との間で誰が返還するのか、その支払分を相続人の間でどのように負担するのかという2つの面から考える必要があります。

【賃借人との関係においては賃貸人が負担する】
 相続でテナントビルを相続した人は、賃貸人の立場も引き継ぎますので、テナント(借家人)から返還請求を受けた場合には、そのテナントビルを相続した人が全額を返還する必要があります。

【借金などのマイナスの財産は、法定相続分で相続人が負担する】
 被相続人の財産の中には、プラスの財産(土地や建物、預貯金等)だけではなく、借金や敷金返還債務というマイナスの財産もありますが、このマイナスの財産については、相続人がそれぞれの法定相続分に応じて支払う必要があります(本件では、兄弟の法定相続分は3分の1ずつですので、この割合で負担することになります)。
 相続でテナントビルをもらった人は、既に述べたように賃借人に敷金全額を返還する必要がありますが、その支払った額のうち、他の相続人が分割負担するべき分(質問でのケースでは相続人一人につき支払い額の3分の1)を、他の相続人に請求することができます。

【テナントビルの相続人が単独で債務負担をするという考え方もあります】
 相続人全員の話し合いで、相続人間内部の債務負担の割合を決めることができます。
 テナントビルを相続した人が、他の相続人よりも多くの遺産をもらったという場合であれば、敷金返還請求債務を全額支払うという前提だったから、テナントビルという高額のものを相続させたんだという主張で、テナントビルの相続人からの支払い請求を拒むことも可能でしょう。

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