大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

亡父より先に亡くなった後妻の遺産【Q&A №492】


【質問の趣旨】
遺留分減殺請求訴訟において、後妻の財産も被相続人の財産であったとすることができるか

記載内容  後妻さん 名義貸し 本人訴訟

【ご質問内容】
私は、前妻の子で、幼少の時に養子に出されました。
後妻さんには二人の子がいます。
後妻さんは既に死亡しています。
被相続人(父)は自筆遺言を作成しています。
遺留分を侵害していますので、遺留分減殺請求訴訟(本人訴訟)をしています。
私は、被相続人家族と接触がありませんので、被相続人家族の生活実態がわかりません。
判明したことは、株を趣味とする被相続人より、後妻さんの株の所有する額が大きかったり、被相続人の預金通帳から、建て替えた建築資金が出ていない事、被相続人が不動産所得を後妻さんが死亡した年まで自分で申告しているが、その不動産の所在が不明であることなどです。
後妻さんは、基本的に被相続人の扶養者であり、所得はありません。
この遺留分減殺請求訴訟で、後妻さんの財産(出損者は被相続人なので実質的に被相続人の財産)も含めた遺留分減殺請求はできるでしょうか
後妻さんの財産は、現在のところ株式以外はわかりません。

(k-smile)


【名義で判断されるのが原則】
収入がないはずの後妻さん名義で多額の蓄財がある場合、原則として後妻さんのものとされます
金額の多さによっても異なりますが、長年にわたりご主人との生活をしていく中で、ご主人から自由に使ってよい小遣いとしてもらった金銭もあるでしょうし、何十年という期間の中で種々な形で得た金銭が多額の金額として積みあがることもあります。
もし後妻さん名義の遺産を、後妻さんのものではないと主張するなら、そのことを証明する証拠を提出し、その遺産が本当は誰にものかを証明する必要があります。

【名義借りの可能性もないではないが、それでも証明が必要】
かなり昔には、他人(例えば息子さんや娘さん、後妻さん)の名義を借りて、預金をするという借名(あるいは名義借り)の預貯金が広く普及している時代がありました。
このような名義借り預金の場合でも、そのような預貯金の元手が夫であるお父さんから出ていることや印鑑や通帳等をお父さんが保管していた等、遺産がお父さんのものであったことを証明する必要がありますが、意外とこれがむずかしいです。

【弁護士への相談や依頼も検討する】
本人訴訟をしておられるようですが、質問に書かれたような事情(建築資金を出した口座が存在しない等)を見れば、後妻さん側の預貯金の履歴を入手できれば、何らかの証明の手段が見つかるかもしれません。
ただ、後妻さんは既に死亡しているということなら、相手方は後妻さんの相続人である後妻さんの子になりますが、これらの方が後妻さんの預貯金の履歴を積極的に出すことは考えにくいケースです。
これらの事情も考えると、訴訟の進め方などを含め、相続に詳しい弁護士に相談され、場合によっては事件を依頼されることも考えられてはいかがでしょうか
後妻さんの金融機関の取引履歴を裁判所に提出させるような訴訟の流れを作り出せないか、あるいは現在ある手元の証拠でどこまで立証できるのか、他に証拠はないのか等、弁護士の知恵や力を借りることで裁判を有利に持っていくことも考えられるといいでしょう。

(弁護士 大澤龍司)

★遺産分割の無効確認請求【Q&A №199】


 遺産を隠しておこなわれた遺産分割無効確認の請求

 H9/1/14に亡くなった父親の遺産分割は同月22日に終了したが平成18年に父親の財産だった預金のおよそ半分の1000万を隠匿一部解約しての遺産分割だったことがわかったがその証拠は兄が申立てた調停で受取った郵便局通帳写で証明できる。
 また父が残した預金は1200万円と兄が言っている録音テープもある。この時の相続で母親名義にしていた実家もいつの間にか5年かけて生前贈与されていたが司法書士が不正な贈与登記申請だったことを認めた。
 悪質なので遺産分割無効の裁判をしたいと思うが母親は平成19年4月に死亡。この場合無効確認請求で勝訴すると平成19年から実家に住んでいる兄に対して、不法占拠期間の損害を請求できるか。またこの裁判は弁護士以外の者が裁判を起こせるか。例えば相続譲受人など。

記載内容  遺産隠し 遺産分割協議 無効確認 不法占拠 無償使用 使用貸借 本人訴訟

(オリーブ)


【遺産分割協議も取り消したり、無効の主張ができる】
 遺産分割協議は相続人間の合意ですので、詐欺的な方法や重大な事実を隠匿していたような場合には、協議の取り消しや無効の主張が可能です。
 ただ、1000万円が隠匿されていたというだけなら、協議の全部を無効にすることなく、その1000万円を新たに分割の対象にするという解決も可能でしょう。

【生前贈与(不動産)分が発覚した場合】
 生前贈与となると、特別受益の額が遺産分割に影響してきます。
 特に不動産が問題となる場合には、その価額が多額な場合が多いので、その点を隠匿していた場合、遺産分割に重大な影響を与えるので分割合意書は無効という主張も可能です。

【賃料相当額の請求について】
 お兄さんの自宅無償使用を生前のお父さんが認めていたのであれば、お父さんが死後も賃料なく自宅に居住できるとして、賃料相当額の請求が否定されるケースもあります。
 ただ、今回の質問ではお父さんの死亡後に使用を開始したようですので、賃料相当額を請求できる可能性はあると思われます。

【訴訟は本人でもできるが・・】
 訴訟は弁護士でなくとも申し立てができます。
 しかし、遺産分割協議が無効であるというような訴訟は、かなり難しい手続きになりますので、できれば法律の専門家である弁護士に相談し、依頼されることをお勧めします。

   横浜弁護士会会 (URL:http://www.yokoben.or.jp/)

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