大澤龍司法律事務所 相続問題無料相談ブログ

★誰が未婚の叔母の相続人になるのか【Q&A №73】



・未婚の叔母
・叔母の親族
姉1人(娘一人)
妹1人:(既に死亡、娘一人)
この場合、叔母の姉が全て相続でしょうか?
それとも、亡妹の娘(叔母の姪)にも相続権は発生するのでしょうか?

よろしくお願い致します。

記載内容  相続人 代襲相続 順位

(life)


【相続の順位】
 相続人になるのは、配偶者と子供、父母と兄弟姉妹です。
 配偶者は常に相続人になりますが、子供や父母、兄弟姉妹は次の順序で相続人になります。
 ① 子(相続人よりも前に子が死亡していたときは、孫)
 ② 父母(相続人よりも前に父母が死亡していたときは、祖父母)
 ③ 兄弟姉妹(相続人よりも前に兄弟が死亡していたときは、兄弟の子)
 子がおれば、父母、兄弟は相続人になれません。

【代襲相続】
 質問では未婚の叔母さんの死亡したときの相続が問題となっています。
 未婚で配偶者(夫)がおらず、子も、(おそらく)両親もいないでしょうから、兄弟姉妹が相続人になります。
 したがって、叔母さんのお姉さんが相続人になります。

 なお、叔母さんの妹さんも生きておれば相続人になったのですが、死亡しておられるので相続人にはなれません。
 ただ、このような場合、叔母さんの妹さんの子(叔母さんの姪)がおれば、その子が叔母さんの妹さんに替わって相続人になれます(これを代襲相続といいます)。
 姪が一人ということなら、叔母さんの遺産は叔母さんの姉とその姪が2分の1づつ、相続することになります。

★【コラム】法定相続の概略と具体例その3:子供や父母がいない場合の相続

【これまでの復習・・法定相続人】
法定相続では配偶者は常に相続人となり、次の相続人と遺産を分け合います。
第1順位:子 第2順位:父母 第3順位:兄弟姉妹 ⇒詳しくは【法定相続(配偶者、子、父母、兄弟姉妹)】をご覧下さい。
今回は、配偶者と第3順位の相続人が相続する場合を例にして説明します。

【具体例】
質問:私の兄(長男)が200万円の預金を残して亡くなりました。兄には子供がおらず、奥さんが居ます。兄と私の両親は既に死んでおり、他には弟(次男)がいます。
遺言書がないとすると、私はいくら相続できますか。

回答:今回は、配偶者(妻)と第3順位の相続人である兄弟姉妹で相続するのケースであり、この場合には、配偶者が4分の3を、兄弟姉妹が4分の1を相続します。兄弟が何人いても全体で4分の1です。
従って、本件では、200万円の遺産のうち、配偶者である妻が150万円を、また、相談者であるあなたと次男である弟さんがそれぞれ25万円づつを相続することになります。

なお、前回の【コラム】法定相続の概略と具体例その2:子供が死亡した場合の相続にも記載したように、法定相続分は法律で定めた相続割合ですが、相続人全員が同意すれば、法定相続と違った遺産の分配をしてもよく、この場合には「遺産分割協議書」を作る必要があります。

★【コラム】法定相続の概略と具体例その2:子供が死亡した場合の相続

【前回の復習・・法定相続人とその順位】
法定相続では配偶者は常に相続人となり、次の相続人と遺産を分け合います。
第1順位:子 第2順位:父母 第3順位:兄弟姉妹 ⇒詳しくは前回の【法定相続(配偶者、子、父母、兄弟姉妹)】をご覧下さい。
今回は、配偶者と第2順位の相続人が相続する場合を例にして説明します。

【具体例】

質問1
質問:息子が先日、不慮の事故で亡くなりました。息子には妻がいますが、子供はいません。
遺産としては、2000万円の価値のある自宅不動産と1500万円の住宅ローン、それに定期預金が400万円あります。
私たち夫婦にも相続分があるのですか。

回答:相続人として配偶者と第2順位の父母の計3人がいるケースであり、相続分は配偶者が3分の2、父母があわせて3分の1となります。
設例では、妻の相続分:1600万円、父母の相続分:合計で800万円となります。
そして、父母は800万円の相続財産を分け合いますので、父:400万円、母:400万円となります。
ただ、相続債務も法定相続分にしたがって分割されますので、妻:1000万円、父:250万円、母:250万円を負担することになります。

質問2
質問:今回の件ではどうやって遺産分割すればいいですか。私たち夫婦としては嫁にそのまま自宅を使ってもらいたいのですが。

回答:法定相続分は法律で定めた相続割合ですが、絶対にこのとおりにしなければならないというものではありません。
相続人全員が同意すれば、法定相続と違った遺産の分配をしてもかまいません。
例えば、自宅は息子の嫁に全部相続させるが、預金は全て父母がとるという解決も、相続人の全員が同意(これを「遺産分割」といいます)すれば可能です。
ただ、この同意は遺産という重要な財産についてですので、「遺産分割協議書」を作り、実印を捺印する等の形式を整える必要があります。

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