電話がなっています。Aさんが電話に出ると、海外商品先物取引業者の担当者からです。
「今、大変な損をしています。新たに保証金を差し入れてください」
耳を疑うような話です。
今までに 4000万円という大金を預けています。それなのに、さらにお金を出せだって?
その後、話は次のように展開していきました。
Aさん:「今までに預けたお金はどうなったんですか?」
担当者:「預かったお金以上の損がでているんです!」
Aさん:「私は売買の注文は、まったくしていないですが」
担当者:「私は、あなたを儲けさせてあげようと一生懸命売買したんですよ」
Aさん:「絶対儲かるとあれほど言ったじゃないですか?」
担当者:「先物取引だから、儲かることもあれば損することもあるんです」
と、Aさんがいくら言っても、話はかみ合いません。
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さらに第3の罠が・・・
ただ、担当者から新しい提案がありました。
担当者:「今、追加でお金を出してくれたら、損が全部取り戻せます。大丈夫です。今度は間違いないですから」
これまで記事を読んでこられた方はおわかりでしょう。新たにお金を出したからといって、今まで出したお金が返還される可能性はありません。
確実なことは、新しく出したお金も返ってこないということです。
損を取り戻すための金を要求するという、この担当者の言葉は、多額の損が出ているということでパニック状態の人から、更にお金を出させるための第3の罠なのです。
ここまで来ると、さすがにAさんもおかしいな、「ひょっとしたら、騙されているのではないか?」という気持ちがしてきました。
「勝手に売買して損害というのはおかしい。弁護士に相談する!」
Aさんのこの言葉は効きました。担当者があわてだしたのですから。
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さて、担当者は、今度はどのようなことを言い出したでしょうか?
驚くべきことに更なる罠が仕掛けられていきます。今度はお金を取り戻されないために。
この内容は次回に・・(龍)