しかし、テレビのような殺人事件で無罪を争う事件を、担当することはきわめて少ないです。
ただ、このような事件を受けたとすれば、弁護士は被告人がいうことを信用し、無罪を裏付ける証拠を探すことになります。
先輩弁護士から《現場100回》ということを聞いたことがあります。
(刑事も言いそうなことですが)事務所で書類を見て考えるのではなく、現地に何回も行き事件現場で考えてみよということでしょう。
テレビでは、現場周辺の人に聞いて新たな証言を得て、事件が見事解決なんていうシーンがあります。
しかし、現場の近所の人は、警戒心が強い場合が多く、気軽に弁護士や事務員に話をしてくれないことが多いです。
裁判に出てくれというと、途端に尻込みされ、回答があいまいになります。
さて、質問に対する回答です。
《証拠を探してくるような弁護活動はします》が、テレビ事件ほど徹底的にするようなことは少なく、又、その結果、見事、無罪を勝ち取るというのはきわめてまれというのが実際のところでしょう。
(R)