東北の山に登ったとき、下りにロープウェイに乗った。
下に近づくにつれて、紅葉や黄葉した景色になり、
ある種の感動を覚えたことがある。
きれいとか、すばらしいとかいうのとは別の、
なんとも表現できない感情だった。
数年前から、桜の紅葉がきれいと感じるようになった。
それぞれの葉に彩りの違いがあり、
まるで宝石を散りばめたようだ。
そういえば、枯れる前のアジサイの葉もおもしろい。
知人にこんな話をすると《歳のせい》といわれた。
今まで考えもしないものに心を動かされる、
そんな経験ができるのなら、
歳をとることもそんなに悪いことではないかもしれない。
てくてく旅行記