19日に鎌倉に行ってきました。
東京では最高気温が前日は20度近かかったのですが、
行った日は最低気温が2~3度ということで
1日で20度近くも下がったとテレビで言っていました。
寒さ予防をばっちりとしていきましたが
それほどの寒さではありませんでした。
行く前は、《花のない季節にいってもなぁ・・》と思っておりましたが、
いざ、行ってみると北鎌倉駅周辺、東慶寺、円覚寺などで梅が咲いていました。
梅と言えば、菅原道真が《東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花・・》という和歌を読んでいますが、私には梅の香を感じませんでした。
鼻がいい方ではないからでしょうか、それとも昔の品種と違い、最近の梅は芳香がしないのでしょうか?
とりあえず、取ってきた写真にコメントをつけておきます。
鎌倉の雰囲気を感じていただければ嬉しいです。
北鎌倉駅
下車した北鎌倉駅です。
鎌倉駅から言えば、一駅ですが、東京寄りになります。
(大阪の枚方からは片道で約4時間です)
この駅は古い木造の駅舎で有名のようであり、
観光案内所のパンフにも掲載されています。
しかし、駅前に自動車が駐車していたり、
自動改札だったり、自販機があるなど
古い木造家屋を活かそうとするような雰囲気はなく、懐かしいという雰囲気は全く感じませんでした。
15両編成
いつ行っても東京はすごいし、横浜も人の多いのには驚きます。
写真は北鎌倉駅に停車している車両ですが、右端のはるか向こうに先頭車両があります。
なんと、15両編成です。
関東圏内、おそるべし・・
大阪、負けてます。
北鎌倉駅の近くの紅梅
北鎌倉駅を出たすぐ前の家の庭に赤い花が咲いていました。
紅梅でした。
手前の木は、一部分、幹が腐っていますが桜のようです。
梅の次は、桜が出番を待っている。
北鎌倉駅前、風流です。
枝垂れの紅梅
さきほどの紅梅の近隣の家の庭にも紅梅が咲いていました。
こちらの方は枝垂咲きで八重であり、可憐できれいでした。
当日、あちらこちらで紅梅をみましたが、この花が一番きれいでした。
枝垂れというのは独特の雰囲気を持っています。
京都の丸山公園には有名な桜がありますが、あれも枝垂れであり、中央から盛り上がって周囲に降り注ぐような感じがあるため、1本でも見ごたえがあるのでしょう。
東慶寺の境内の梅林
北鎌倉駅から徒歩約5分程度の所に東慶寺があります。
昔、女性の駆け込み寺として有名だったお寺です。
境内にはいると梅林で参詣道の左右に白梅、紅梅が並んでいます。
でも桜と違い、やはり地味です。
しかしこんなに梅があっても私には匂いがしませんでした。
他の人たちはどうなのでしょうか。
東慶寺の白梅
東慶寺の白梅を接近した撮影したものです。
近づけば端正な花であることがわかります。
この樹はほぼ満開に近い状態でした。
自宅にも梅がありますが、ほとんど咲いていません。
鎌倉の方が暖かいということなのか。
あるいは庭が北向きの斜面で日当たりの悪いせいでしょうか。
(しかし、家に帰ってよく見ると、2~3輪が恥ずかしそうに咲いているのを発見しましたが)
イタリア料理店
東慶寺の階段下にあるイタリア料理店です。
店名は《タケル クインディチ》です。
行ったのは土曜日の昼であったためか、店内はそこそこ広いにもかかわらず満員であり、50分ほど待たされました。
ただ、その待ち時間に東慶寺に行くことができ、結果としては有益な時間を過ごしました。
ピザ(マルゲリータ)
同店のピザの《マルゲリータ》です。
店内にかまどがあり、そこに薪を入れてピザを焼いていました。
一緒に行った息子によれば味は70点、私は80点でした。
(70点以上あると、《まぁ合格》という基準です)
前菜のついたセットで2500円程度でしたので、おすすめかもしれません。
ただ、なかなか料理がでてこなかったです。
そのときは、かまどの中で燃えている炎を見ていると時間つぶしになります。
円覚寺の梅
北鎌倉の駅を降りてすぐのところに円覚寺があります。
ここでも多数の梅の木があり、花が咲いていました。
いずれも枝がていねいに剪定されていました。
この写真の梅は、撮影当時は白梅と思ったのですが、今写真で見てみるとややピンクがかっています。
カメラの露出設定のせいかもしれません。
背後の建物は円覚寺の三門です。
北鎌倉駅の階段を上がったところにある、最初の建物です。
円覚寺の舎利殿
円覚寺の舎利殿で国宝です。
鎌倉時代の建物ということです。
お寺の建物は私のもっているイメージとしては横長の屋根ですが、この建物は左右の幅がなく縦長のため、コンパクトでしかも端正な感じを受けます。
階段と建物もマッチしており、ここでも左右に梅の花が咲いておりました。
ただ、印象に残ったのは、梅ではなく、背後の山の木々がたくましく元気に見えたことです。
人で言えば、舎利殿が将軍とすると、左右の梅の木はお側についている小姓たちであり、背後の木々はその後に控えている鎌倉武士の面々という感じです。
円覚寺境内の夕景色
円覚寺境内の夕景色です。
臨済宗という禅宗の寺であるという眼で見るせいか、さっぱりした感じがします。
昔、あの夏目漱石がこの寺で座禅をしたといわれていますが、このような景色も眺めていたのでしょうか。
北鎌倉駅の付近の状況
時間が余ったので、駅付近を歩いてみました。
閑静な住宅街という印象でした。
道が狭いのでかなり前に宅地化した地域のようで、
左右に見える植木や垣根も和風でしっとりした街並みという感じがあります。
駅付近の民家のしの竹の塀
へぇー、こんなに塀があるんだ・・と感心しました。
竹の垣根ではなく、細い竹を束ねています。
京都の街中を歩いていても、大原などの郊外でも、こんな垣根はあまり見たことがありません。
ブロック塀であれば手入れはほとんど不要ですが、細い竹ですので、何年かすれば腐ってきて、全部入れ替えをしなければならない、その手間と費用が大変ではないのかなどと、いらぬ心配をしてしまいます。
北鎌倉の民家
これは北鎌倉駅近辺の民家です。
なんとなく鎌倉らしいという感じがします。
昔、川畑康成の小説に《千羽鶴》というのがありました。
その中に、交際している女性の母親が使っている湯飲み茶わんを描いた情景が出てきます。
志野茶碗でふちにうっすらと紅がついている。
こんな家にはそんな人が住んでいるのではないかという気がします。
(弁護士 大澤龍司)