今年の秋模様⑤ 京都上賀茂
この川に面した家を買おうと思った・・・
勢いよく水が流れている。
2日前にとおり過ぎた台風のせいで、水量も多い。
道路に沿った幅がわずか3メートルほどの川である。
《いつもはもっと水がきれいだ》と友人は言う。
少し濁っているのかもしれないが、
川底も見え、十分に透き通っている。
明神川:台風のせいで水量が多く、流れも速い
明神川というその小川に沿って、
上賀茂神社の神官の住んでいた家が並んでいる。
社家(しゃけ)というようだが、現代では社宅というところか。
あるいは高い地位についた神官が自費で作った家なのだろうか。
社家のたたずまい
線路の枕木ほどの幅の石材を3本ほど渡して橋にしている。
この橋の上からは東にはるか遠く比叡山が見え、
西に行けば上賀茂神社に至る。
抜群のロケーションというべきか。
後方の山は比叡山:右は社家、川には石橋を渡している
友人が《この川に面した家を買おうと探した》ことがあると言う。
ネットで調べると6000万円ぐらいの価額だったという。
《買ってくれたらよかったのに》と思った。
こんなところに住んでいる友人と
庭を見ながら《ゆっくりとお茶をするなんて、なかなか優雅ではないか・・》
しかし、それにしても、社家でも買おうかという気持ちを起こす、
そんな友人と京都を歩くのはなかなか面白い。
(弁護士 大澤龍司)