冬の奈良を歩く②
《好きな木の下で飛火野を見渡す》
博物館を出て、春日大社への参詣道を歩いて行く。
しばらくすると東大寺に行く道路と交差する。
そこを右に曲がって5分ほど歩くと飛火野だ。
鹿が草を食べてくれるので、
草は土から1センチくらいとほぼ均一な高さだ。
見事に芝が刈り込まれている。
広い野原のあちらにぽつん、こちらにぽつん
という感じで木が生えている。
奈良に来て一番したいのがここで
それらの《孤独な》木を眺めることだ。
好きな木が3本ある。
写真の木はそのうちの1本目である。
いつもまず、最初にこの木の下にいく。
この木のどこがいいのかと問われると答えに困るが、
あえて理由をいえば、
その木の場所から見る飛火野の景色が
好きだということになる。
この木の下から飛火野を見るのが好き
(弁護士 大澤龍司)