庭に今、カンナが咲いている。
カンナ??という人もいるのではなかろうか。
昔は、旅行などに行くと、カンナの花を見かけた。
が、今、ほとんどみかけることはない。
20年ほど前、五島列島に行ったことがある。
ここにはキリシタンの建てた教会が多数、ある。
そのうち、4つくらいを見て回った。
長崎市の大浦天主堂などはきれいなぁというだけだが
この五島のは、それぞれ個性があって、
作った人の思いが伝わってくるようで、
ものすごく面白かった、あるいは味があった。
扉が開いている教会に《無断で》に入って、椅子に座っていたら、
後から来た人が、《信者さんですか?》と聞いた。
妻と私とあわてて、《いえ、いえ》といった。
別に追い出されることもなく
その後もしばらく、教会内でゆっくりと座っていた。
五島列島の中心の福江島には鬼岳という火山がある。
福江の中心街から歩いて小一時間程度で登れる山である。
そこの頂上近くに黄色のカンナが咲いていた。
久しぶりに見たカンナだった。
あれは、夏の暑い日であった。
教会と黄色のカンナ、いずれも、遠い、遠い日の思い出である。
カンナは大きいのでは2メートルにもなる。
夏の花で、今、咲いていると少し季節外れかねぇ・・という感じがする。