忍坂の古道を15分くらいも歩いただろうか。
舒明天皇御陵道と書いた石標があった。
《是ヨリ左へ1丁》と書かれている。
道標のとおり、左に入っていく。
鏡王女の墓は、この天皇陵の更に上の方にある。
車1台が通れるほどの上がりの坂道が続いている。
道の左側は溝で、きれいな水が流れていた。
歩いて行くと、その流れが右側に変わった。
道路の下をくぐっているのだ。
その交差部分は、道路が左に曲がり、水路は右に曲がってX型で交差している。
そのような交差を3度も繰り返した。
水路は右に行き、左に戻り、最後には右に戻ったということだ。
道に面した家は、石垣に白い壁があったり、土蔵風で下は板張り、上が白い壁であったりで、見ていて楽しい。
道はくねって、少しばかりの上がり坂で山の方へ伸びている。
冬のことで、寒いが天気は良く、気分爽快である。
忍古道会から舒明天皇陵へ入る道
水路が道の下を潜って、右側になった
石垣に白い壁、しっとりと落ち着いた家が続く