吾妻山登山が順調だったので、翌日(8月13日)は、吾妻山から烏帽子岳(標高1225メートル)、比婆山(同1267メートル)を縦走することにした。
天気は晴れ、絶好の登山日和だ。
8時30分にロッジを出発した。
ただ、他の登山客から、小坊主経由の登山道にスズメバチがいたので、逃げかえってきたとの話を聞いた。
そのため、南の山麓を回って、南の尾根から頂上を目指すこととした。
ロッジを出て5分くらい歩いたところにやや大きな池があった。
その横を歩いているときに、白いものがあるのに気づいた。
《あっ、水連の花が咲いている!》
木々に囲まれた池に白い色がちらほらと
池は林の中にあり、少し薄暗い。
朝の陽の光は斜めから差し込んでいる。
仮に演劇でいえば、舞台背景は暗く、ところどころの花にスポットライトがあったっていると表現できようか。
まるで水連が輝いているように見えた。
写真は何百、何千分の1秒で撮影され、機械であるカメラと物理的物体で映像化される。
絵画とは異なり、画家の頭脳に蓄積された経験や技術を経由しない。
だから、写真には、絵のような重厚感はないし、それほど撮影者の個性も反映しない。
しかし、ある瞬間をカメラという機械により切り取るということでしか生まれない、独自の透明感がある。
さて、今回の水連の写真だが、爽やかな透明感が感じられるだろうか。
スポットライトに浮かび上がる花もあれば、背景となる花もある
この花が主役かも