もう11月の終わりだというのに
まだ、夏の花、カンナが咲いている。
20年近くも前だろうか、
長崎の五島列島に行ったときのことだ。
福江島の鬼岳という山に登った。
麓からは歩いても
30分程度の低い山であるが、
周囲の海が見渡せる景色のいい所だった。
黄色いカンナが3本ほど咲いていた。
その時でさえ、
《近頃、こんな花は流行らない》という思いもしたが
しかしそれにしても茎も太く、2メートル程度の
見上げるような高さでかなりのインパクトがあった。
家の庭にもカンナがある。
いつの間にか、庭のあちらこちらに広がった。
なにせ、背が高く、2メートルくらいになる。
やけに目立つので、
根元から鎌で刈り取ることになる。
それでも残ったのがときどき花をつけている。
鮮やかな赤色であまりにも派手で
この冬の初めの庭には似合わないと思うのだが、
せっかく生き延びたのだ。
切らないでそのままにしておこう。
冬の初めだが、まだカンナが咲いている
この丸い玉、実はカンナの種のようだ