《宇陀千軒》で一番古いのは江戸中期に建てられたものだそうだ。
しかし、古いから心に訴えるわけでもない。
一番、印象深かったのは、
昭和10年頃に建築されたという《新しい》建物だ。
なんともこれは《なつかしい》。
というのは、自分が生まれ、高校時代まで住んでいた
あの大阪の住吉の家によく似ているから。
住吉の家は、道路の拡幅で取り壊され、
今は影も形もない。
《こんな家だったなぁ、
家の中でいろんなことがあったなぁ・・》
そんな遠い日の記憶を呼び起こしてくれるような
なつかしさがこの家にはある。
2階がほぼ全面、窓である。
住吉の家もこんなんだった。