ここ、宇陀には《又兵衛桜》という有名な桜がある。
幹回り3m、高さ13メートルの
名物桜で樹齢は300年だという。
花見のシーズンには多く見物客が来るという。
残念ながら、町並みを見るのに時間をかけすぎて、
その桜を見に行く時間はなかった。
《宇陀千軒》の通りの北端にある春日神社がある。
そこの桜がよかった。
大きな桜ではないが、花の咲き方に元気があった。
そして何より周りの緑の木々との取り合わせ、
とりどりの緑と桜の花のピンクの対比が美しい。
どこにでもあるソメイヨシノのようだが、
なぜか《私がここにいる!》と言いながら、
花の色と香りを周囲にまき散らしているような感じがした。
見物客が押しかけてくるような名木ではないが、
それでも印象に残った。
人間でもそんな人がいるよね。
一本の桜の木だが、なぜだかこれが一番印象に残った