《ここからは「愛の詩」の世界です》
神社からはしばらく山道が続く。
道は登りだが、傾斜は緩やかで、舗装されており歩きやすい。
左右に大きく枝を伸ばしたかっこよい木もあった。
そのうち、前方に桜が植えられているところに出た。
道の脇の植木が刈り込まれている。
公園のようで、芝生もベンチもあった。
一休みするには丁度いい。
そこを過ぎると、道の前方に大きな桜が見えてきた。
道をまたいで爆発するように咲いている。
これから行く《樹下の二人》の詩の世界の入口だ。
というようなことはどこにも書いていない。
看板で知らせるのではなく、あえてこういう形で示したのだ、
と勝手に妄想しておこう。