てくてく旅行記
年の暮れの奈良を歩く⑧
【除夜の鐘は鳴り響いていたが】
ついうとうとしていた。
眼が覚めて、時計を見ると11時半をすぎていた。
《除夜の鐘を聞きに行かなくては》と
慌てて飛び起きた。
マフラーを首に巻き、ニットの帽子をかぶった。
長男はいびきをたてて寝ている。
自分一人で行くことにした。
フロントに《今から行ってきます》というと、
《遅くまで》の返事が返ってきた。
玄関の戸が開いたとたんに除夜の鐘が聞こえてきた。
宿の近くの寺からのようで、
やかましいぐらい音が大きい。
しかも鐘が2つも鳴っていた。
期待していた年の暮れのしんみりには程遠い。
《興福寺の方へ行こう》と急いで宿の門を出た。
※(写真は宿泊したKKRの宿舎)
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