テレビなどで裁判のニュースが流れる場面では、裁判官が3名の場合が多いでしょう。
これは、マスコミなどに取り上げられるような社会的影響が大きい事件については、裁判所が3名の裁判官で慎重に判断しようとするためです。
控訴審(高等裁判所)では、常に3人の裁判官が担当しますが、地裁では原則は1人の裁判官が担当します。
ただ、高額な事件や国が当事者となるような難しい事件、社会的に注目されるような事件は、裁判官が3人で担当するようになっています。
なお、3人の裁判官が全く同等の関与の仕方をするのではなく、1人が《主任》となり、その事件を詳細に検討しますが、それでも、結論は3人で合議して判断することになります。
裁判を傍聴しているときに、真ん中に座っている裁判長が、その右手側の裁判官と事件の進行をどうするかを相談しているのを見かけたならば、その右手側の裁判官が事件の《主任》裁判官ということになります。
(大澤)