・・防御のためには攻める必要がある・・
昨日、STAP細胞に関して、小保方さんの記者会見があった。
会見自体は見ていないが、ニュースで見た限りの感想を述べてみる。
まず、小保方さんについては、一生懸命弁明しているという感じがした。
問題は一生懸命弁明していても、それが弁明になっていないのではないかということだ。
弁護士が記者会見に立ち会ったようだが、彼はどのようなふるまいをするべきだったのだろうか。
いや、言葉を変えていえば、どのように記者会見全体をコントロールすべきであったのだろうか。
弁護士は小保方さんが突っ込まれた場合、質問を打ち切るということで、小保方さんを守ろうとしていたようだ。
もちろん、それは正しいことであり、衆人環視の中で、この彼女を孤立させることは避けなければならない。
しかし、それはあくまで防御に過ぎない。
この記者会見で最もするべきことは、小保方さんの研究が間違いのないものであったという印象を、テレビを通して訴えることではなかったか。
たとえば、論文に掲載した写真は間違って掲載した、正しい写真はあると小保方さんは主張する。
それなら、弁護士はそのような写真をなぜ、用意しなかったのか。
なぜ、議論の焦点をそこに導き、タイミングよくプロジェクターで他の写真を投影しなかったのか。
お涙頂戴の情状弁論ではなく、私は無罪です、それを証明するこんな証拠があります、是非見てください、という場に変えることができなかったのか。
防御ではなく、そういう攻撃的な記者会見をできないというのでは、弁護士として「何をしているのか」と言われても仕方ないだろう。
もちろん、そのような写真がないから出せなかったというのなら、それは弁護士の責任ではないが。
最後に言えば、私としては、小保方さんの研究が意義あるものであること、小保方さんには今後も頑張って研究を続けてほしいと思っていることは付け加えておきたい。