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弁護士のああ言う、こう言う

文章を書くことの難しさ

「文章を書くことの難しさ」

だんだん暖かくなって、気分も明るくなってきました。
新年度もスタートしましたので、新しい気持ちで仕事に打ち込みたいと思っています。
さて、最近、法律文書の第一案の作成をすることが増えてきました。
文書を作成する際には、まず頭の中で法律上問題になりそうな事項について考え、専門書や裁判例を調べるなどして準備を整えます。
この準備に時間をかけて、だいたい書くことを頭の中で整理します。
そして、文章にしようとするのですが…

いざ文章を書き始めてみると、何度も何度も止まってしまうのです。
文章を書き始める前には、あとはこのまま文章にするだけ、と8割方出来上がったような気持ちがしているのに、いざ書いてみると、どのような順番で書くのが論理的に正しいのかということや、言葉の選び方、題名の付け方など、わからないことは多々出てきてしまいます。
わかっているつもりでも、きちんと頭が整理されていないからこそ、このような事態になるのだろうと思います。

第一案が出来上がると、大澤弁護士が手直しを行います。
大澤弁護士が手直しをして出来上がった文書を見ると、私が作成したものと「何か」が違います。
その「何か」とは何なのか、どうすれば初めから「何か」の備わった文書を作ることができるのか、最近の悩みは専らそこにあります。
大澤弁護士には、「書面を作成するときには、その書面で何を伝えるべきなのかを考え、必要な情報を取捨選択せよ」と言われました。
私の文書と大澤弁護士の文書の違いはそこだなあと思うのですが、何度文書を作ってみても、「何か」足りないものになってしまいます。

ありがたいことに、文書を作る機会はたくさんあります。
今の私にできることは、できるだけ多くの文書を自分で考えて作成し、自分の作ったものと、大澤弁護士、北野弁護士の手が加わったものを見比べ、少しずつ「何か」に気づいていくことだと思っています。
大澤弁護士や北野弁護士のアドバイスをできるだけ吸収し、意識しながら文書を作成するように心がけて、伝えるべきことを的確に表現した文書が書けるようになるよう、日々努力したいと思います。

(弁護士 岡井理紗)

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