前例ない10連休「長過ぎた」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6322605
終わってみると、「長かったなあ」というのが一番の感想である。
連休初日の出来事を思い返すと、遠い過去のように感じられる。
10連休の人出には、日によってかなり差があったようだ。
私自身も、連休前半の人出に比べて、後半は人出が少ない(厳密には、少なくはないが前半よりはマシ)であるように感じていたが、実際にもそのとおりであったようだ。
連休前半に売り上げが大きかったために、後半に備えて仕入れを増やし、結果として大量の在庫が残ってしまった店も少なくなかったようである。
長期連休に限った話ではないが、売上の予測をするのは難しく、飲食店はリスクを抱えながら仕事をしているのだなあと感じる。
さて、記事にもあるように、このゴールデンウィーク中、「10日間すべて休める」と答えた人は、全体の22%だったとのことだ。
観光地でも飲食店でも、連休中は稼ぎ時でなかなか休めないのだろう。
接客業をしている人たちにとっては、10連休どころか、超繁忙期でしかなく、「10日間すべて休める」わけがない。
また、子供のいる家庭では、10日間仕事を休めたとしても、普段の平日以上に休めない10日間であったことは明らかであろう。
そんな中でも、記事によれば、しゃぶしゃぶチェーン店「木曽路」がこの連休を機に働き方改革を始めたようである。
創業以来年中無休だったのを、今日と明日の2日間、全店舗で一斉に休業するのだそうだ。
飲食業における従業員の負担は大きくなっているようであり、従業員の仕事離れを危惧してのことなのであろう。
店は休業しているが、従業員は事務作業や会議で出勤している、というようなことがなければよいが。
とにもかくにも、上記の働き方改革のように、史上最長のゴールデンウィークをきっかけに、世の中の問題が浮き彫りになり、解決に向かっていくことを願うばかりである。
(弁護士 岡井理紗)