ネットで検索すると「サルでもわかる音楽理論」とか、
「サルでもわかる哲学史」なんていうものもある。
そんなもん、サルにわかるか!といいたい。
遺言はむずかしいなぁという話をすると、
「遺言は簡単じゃないですか」と弁護士から反論された。
簡単といえば、確かにそうだ。
自書すること、年月日を記載し、署名捺印をする形を守れば、
あとは「遺産はすべて、長男に相続させる」という内容でよい。
それこそ「サルでも作れる」
だが、何のために遺言を書くのかいうことを考えると、
遺言ほど、むずかしいものはない。
遺言書を作る目的は
子供たちが遺産争いをしないようにということではなかろうか。
「遺産はすべて、長男に相続させる」なんていうのは
子供たちに争いを残してあげるようなものだ。
これからしばらくは、遺言書を書くとき、
是非、考えなければならない点を述べる。
到底、サルにはわからない、人間の悩みを書く。
財産を持っているお父さんよ、
心して読まれよ。