遺言書を書かない理由のアンケートがあった。
法律で相続分が決まっているから遺言は不要だという人がかなりいた。
たしかに法律で相続の割合が決まっている。
相続人が妻と子2人の場合、妻が半分、子は25%ずつだ。
問題は、全体の遺産額が分からないということだ。
お金や預金だけなら、全体額がわかる。
しかし、遺産には、まず間違いなく不動産が含まれる。
不動産の価額はどうして算定するのかが大問題となる。
価額が決まらないと、全体の遺産額が決まらず、分割は出来ない。
評価証明額?路線価?公示価格?不動産鑑定額?といろいろの算定方法がある。
遺産は、絶対に金銭でもらう方が得である。
不動産は現金化するのが簡単ではないし、時間も手間もかかるし、手元に入る金銭はかなり減額する。
仲介手数料が3%強、譲渡税が20%、建物撤去費が100万円前後、動産の廃棄に数十万円、登記費用に数十万円。
現実にはもっと問題が出てくる。
その不動産に長男が住んでいた場合、不動産額はどうなるのだろうか?
不動産を賃貸に出している場合は?
不動産を誰に相続させ、お金を誰に相続させるか?あるいはどのように組み合わせて相続させるか?
これは本当に難しい。
でも、このブログを読んでいるお父さん、
あなたは財産を作り上げる努力をしたでしょう。
それなら、よい組み合わせを考える力がある。
遺言書を作るぐらいは簡単だから、がんばって!