大阪弁護士会では、無料で弁護士に電話相談できる「こども何でも相談」というものを実施しています。
どのくらいの子が相談しているのかな、電話をいきなりかけるのって、人によっては結構勇気がいるかもしれないなぁなどと思っていました。
最近知ったのですが、ある月は、利用件数14件中、中学生1名、大学生1名、保護者等12名という利用状況でした。
やはり、保護者の方からの相談が多いんですね。
ただ、親の意見と子どもの意見を同一視することは、場合によっては子どもの本心を見落としてしまうような危険もあるように思います。
できるだけ子どもの声を直接聞けるといいのですが、どのような方法があるでしょうか。
こうした問題について、先日、当事務所の弁護士間でお昼を食べながら話していました。
見知らぬ弁護士に電話相談という方法は、子どもにとって(あるいは大人にとってもかもしれませんが)なかなか敷居が高いかもしれません。
真っ先に思い浮かぶのが、子どものいる学校現場に弁護士が出向いて、子どもの声を直接聞くという方法です。
それから、養護教諭やスクールカウンセラーを通して子どもの声を探るという方法もあるのではないかとの意見も出ました。
子どもは担任等に対しては、なかなか相談しづらいこともあるけれども、養護教諭やスクールカウンセラーは、少し話しやすい存在に感じられるのではないか、とのことでした。
他にも、電話ではなく、LINE等の媒体で相談にのった場合に、子どもの利用率がどの程度上昇するかは興味のあるところです。
子どもの声をなるべく直接聞いた上で、子どもの権利や利益を実現できるような取り組みを考え、実践したいと思います。
(弁護士 武田和也)