妙高高原管理組合のパーティで向かいに座っていた人に
「この中で一番、花に詳しい人はだれですか」と聞いた。
約50人もいる中で、一番の隅に座っていた女性だと言う。
隅まで行って、撮った写真を見せて聞いてみた。
「これは《えんれい草》」
地面から15センチほど、茎が立ち上がっており、
その上に大きな3枚の葉がある。
葉から、又、茎が3センチほどあって
その先に小さい花が咲いている。
なぜか、《人に見立てると・・》と思った。
背筋を伸ばしたような立ち姿で
スタイルのよい細身の女性、
花が小さいので小顔ということになろうか。
先日、裁判所の近くで知り合いの女性とあった。
ぼんやりしていたので気が付かず
向こうから軽く会釈をされた。
《あ、えんれい草》と思った。
このとき、この草からは知的という印象も受けていたことに気付いた。
背筋をのばしていると書いてはいるが、この写真のは雨粒の重みでやや茎が曲がっていた。
その後晴れてきた。こんな、小さな花が咲いている。
(弁護士 大澤龍司)