【いもり池に《イモリ》はいるのか?】
いもり池をのぞきこむと鯉がいた。
ただ、岸辺のどこを見ても、いもりの姿がない。
池の傍に説明板があり、いもり池の名前の由来が書かれていた。
昔、源氏の木曽義仲がこの池まで来た。
水を飲もうとした馬が驚き、騒いでいる。
義仲が見ると、赤い腹をしたイモリが沢山いた、それが池の名前の由来だと。
弟が、誰か地元の人からか、次のような話を聞いてきた。
《ここはもともと湿地帯であったのを掘って池にしたところだ。この池にはイモリはいない。ただ、池近くのビジターセンター(ミニ博物館)なら1匹くらいはいるかも》
私は、イモリを見たいわけではないので、まぁ、いてもいなくても、どちらでもいい話ではある。
ただ、堂々とした妙高山と釣り合わせるためには、小さいより、やはりこのような広さの池がいい。
いもり池は、その向こうにある山の大きさと見事につり合いがとれている。
絵葉書的な風景ではあるにしても、見事でかつ壮大でもあり、おそらく妙高屈指の観光スポットであろう。
木曽義仲と「いもり池」
池があって妙高山が映える
(弁護士 大澤龍司)