(2018.5.5)
前回に記載したように、崖からの噴出水でUターンした。
その後、トンネルを経て、山道を戻っていった。
5分くらい歩いた所でヘルメットまで持参している登山家3人に出会った。
互いに《こんにちは》とあいさつをして通り過ぎようとした時だった。
その登山家の一番、後にいた人が《苗名の滝に入る道はそこですよ》と声をかけてくれた。
私たち3人が、ほんの今、通り過ぎたところに、下に行ける道らしいものがある。
それをたどっていくと確かに苗名の滝に行きついた。
その日、山道を1時間半程度は歩いたが、他に誰にも会わなかった。
もし、あの3人に会わなかったら、これまでに歩いてきた山道をもとに戻り、地震橋から約1時間程度、滝にむかって歩かなければならないことになっていたはずだった。
もし、登山の人たちに数分間、前に会い、あるいは数分間も後に会ったとしても、道を教えてもらえなかったであろう。
なんという、絶妙なるタイミングであろうか。
人生にはこのようなこともありうるのか、というほどたいそうなことではないけれども。
登山家に教えられた道を下りた途中から見た苗名の滝