忍坂の道を、鏡王女の墓の方に行かずに、直進する。
町並みの途絶えたところで、畑や山が見えてきた。
前方には小さな山が何段にも折り重なり、その背後に高い山がそびえている。
この日は風が少し強かった。
風を遮る家がなくなると、かなり寒い。
薄いコートを持ってきて良かった。
自動車の頻繁に往来する道路(国道166号線)を渡り、5分ほど、この道路沿いに南に歩いた。
道路脇の畑に紅梅があった。
青空を背景にしてキリリと咲いていた。
寒い風の中で細い枝についた花が咲いている。
頑張っているなとほめてあげたいぐらいだ。