送迎バスの運転手が断言した。
《ここには自然しかありません》と。
今年のお盆、8月11日から4泊5日で広島に《避暑》に行った。
広島市内に1泊し、次の3日間は国民休暇村の吾妻山ロッジに泊まった。
新大阪駅の混雑。指定が取れず、1時間前から並んだ。
それにしても遠かった。
新幹線を利用しても、住んでいる枚方からロッジまで約7時間。
JR広島駅からでも高速バスで2時間、ロッジの送迎バスで1時間の計3時間。
中国山地の標高1000メートルの高原で、広島県といっても、島根県の県境に近い。
吾妻山ロッジ。2階建の比較的コンパクトな宿。
たしかに自然しかなかった。
近くには店などないし、人家も1軒もない。
ロッジに着いた翌日に登った吾妻山(あずまさん)の頂上から見ても、ロッジの周辺にあるのは池と草原だけであり、周囲は山と森だけだった。
訪れる人の中には《自然しかないなぁ・・》と言う人がいるらしい。
しかし、《ここには自然がある!》と喜ぶ人もいるという。
私達(というのは長男も一緒に行った)はもちろん後者の方である。
ロッジ遠景。左の池は水蓮のある原池。
何よりも涼しい。
100m登る毎に気温は0.7度下がるというから、低地から約7度は低いという計算になる。
ロッジの部屋に寝転んでテレビをみていると、各地の最高気温が出ていた。
枚方市は36.7度であった。
ここはクーラーはいらず、快適である。
自然もすばらしかったが、なによりこの涼しさが一番だった。ここまでくれば周囲には自然しかないことがわかるだろう。