吾妻山頂にアジサイがあった。
自然に生えている、ヤマアジサイである。
山頂に行く途中にも、又、下山道にもあったので、特にアジサイが珍しいということではない。
吾妻山頂のアジサイ
どこの山にもよくあるが、普通は谷川沿いの、湿っぽく、日当たりの悪い場所にあるというイメージがある。
ここの山頂は独立峰ということで、直射日光に照らされ続けている。
加えて、周囲に樹木がないので、吹きさらしの風の中で頑張らなければならない。
近づくとこんな感じである
少し花の色が残っている
アジサイは桜のように潔くは散らない。
花はとっくに枯れているに、花びらが残っており、花の形も保ちつづけている。
しかし、元の花の色は薄れ、今はあせた赤紫色というような色だ。
《薄汚い》と見る人もいるかもしれない。
しかし、見方によっては、この枯れた感じが《渋い》という人もいるかもしれない。
冬、ロッジ付近でも3メートルほどの雪が積もるという。
シベリアからくる風が日本海の湿気を得て、この山近辺で雪を降らすのだろう。
冬の頂上は寒かろう、風も厳しかろう。
その中で頑張っていることを考えれば、無残に枯れ残っているというよりは、枯れても渋い花だとほめておきたい気持ちがする。
これは鬼百合(オニユリ)
山頂ではなく登山道の途中にある
これはギボウシの花
これも登山道で見かけた