なんとか、下蒜山頂にはたどりついた。
さて、中蒜山までいくかどうかだ。
山頂に入る人は、ほとんどが、
そのまま、もと来た道を下りており、
縦走するような人はほとんどいない。
ただ、時計を見ると午前11時過ぎ、まだ昼前だ。
十分な時間がある。
この山頂までは約2時間かかったが、ほぼ標準的なタイムだった。
昼の弁当を食べるには早いし、この調子でなんとか頑張れそうだ。
ということで、中蒜山を目指すことにした。
下蒜山からの道は、最初は林の中だった。
地面は粘土質で滑りやすく、尻もちをつかなかったが、
4、5回、足元をすべらせた。
林を過ぎると、熊笹の茂っている1本道は展望もよく、
快調に下って行った。
坂を下りたところで、標高を示した柱が立っていた。
815mと書かれていた。
当然のことだが、降りた分だけ、次に登らなければならない。
中蒜山は1123m、とするとこれから300mの登り道になる。
《あー、しんど・・》という大阪弁が口から出そうだった。