安達太良山の麓、岳温泉を歩く①。
JR二本松駅の改札口を出て、
最初に眼に入ったのは銅像だった。
江戸時代、二本松藩は会津藩の支藩で、
幕末の戊辰戦争も会津側で戦ったようだ。
そのとき、二本松城には白虎隊より更に年少の子供たちが闘い、
官軍に捕まって処刑されたようだ。
あまりに幼いので、官軍は助けようとしたが、
子供たちは助命より、処刑されることを望んだという。
会津では白虎隊が有名だが、
それより更に幼い子供だったという。
そのような死なら、城の片隅の木陰にでも
小さな墓石でも、ひっそりと慰霊碑でも建てればいいのではないか。
駅前の銅像だから観光用だろう。
刀を振り下ろした姿だが、腰が引けている。
これでは、薩摩の示現流の官軍には到底、歯がたたないであろう。
しかしそれにしても、このような《勇壮な》姿の銅像を作る感覚、
どこか間違っているような気がするなぁ。