安達太良山の麓、岳温泉を歩く⑤
温泉街から離れた道を歩いていて、
シャクナゲの花が咲いていたのに出会った。
桜より花が大きいし、花びらのピンクが濃い。
形も桜の平面的なのに比べ、筒状でせり出し、
すべてにおいてあでやかだ。
それぞれの花が自分を強く主張している。
シャクナゲは欧米風で、桜は日本風というべきか。
女性にもこの花のような人がいる。
大学時代にそのような女性がいた。
私より2年ほど遅れて、弁護士になった。
今から10年ほど前、その人が死んだことを知った。
ガンだったという。
《ふーん、そうか》という気持ちがした。
しかし、この《ふーん》にはいろんな意味が含まれているなぁ。