安達太良山の麓、岳温泉を歩く⑧
郡山駅から二本松駅まではJR磐越(ばんえつ)西線で行った。
進行方向の右手の窓から磐梯山が見えるはずだった。
しかし、天候が悪く、頂上から麓も見えなかった。
窓の外は、樹木や草が次々と流れていく。
どこにでもある景色のように見える。
ぼんやりと、《東北らしい景色》って
どういうものだろうと考えていた。
写真は、岳温泉の街から坂を20分ほど下ったところだ。
杉か檜か、まっすぐに直立した木々の林があり、
手前に畑が広がっている。
今にもポツリと雨がふりだしそうだった。
高原に行けばどこでもある風景かもしれない。
自分にとってはこのようなのが、《東北らしい景色》という気がする。
華やかさもなく、むしろ陰気くさいかもしれないが、
この写真、意外と気にいっている。