【智恵子の部屋はチリ一つない】
(人の気持ちは日々、変わる。
前回、《チエ》が彼女にふさわしいと書いた。
今日、読み返してみると、何となく浮いているような感じがする。
ということで、《智恵子》に戻る。)
帳場の奥にある2階への階段を上がったところに智恵子の部屋がある。
広さは9畳で、奥に智恵子の、手前に説明のパネルが並べられていた。
畳の上に家具はおかれていない。
部屋のふすまも壁も、畳もどこもが新しい。
掃除が行き届いており、塵一つないようだ。
《ここ、今、すぐに民宿ができるなぁ》と思った。
しかし、智恵子がここで生活していたという実感が湧かない。
部屋を出て、道路側に面している障子窓を開けた。
今様のプレハブ建物が立ち並んでいるのが格子越しに見えた。
写真説明:最初の写真は智恵子の部屋
次は奥の部屋から撮影、中央に階段があり、その左側に智恵子の部屋がある。
最後は道路に面した窓の障子を開けてみた景色