今年の夏の旅行は阿蘇山へ④
立野(たての)駅についた。
本来ならば、ここで第三セクターの南阿蘇鉄道に乗り継ぐ。
ただ、熊本地震で、現在復旧工事中で、運転はしていない。
バスに乗り換えるために、列車を降りた。
前方の山に3か所、崩れている箇所がある。
山は木が生えて、緑に覆われているが、そこだけは茶色だった。
まるで熊の爪でえぐられたような、痛々しい傷跡だ。
震災の《爪痕》などというが、なるほどぴったりだ。
周囲の山を見渡すと、同じような跡があった。
駅では、駅舎の復旧工事をしていたので、
そこにいた警備員に聞いてみた
《あの山の傷跡、地震でできたんですか?》
少し間をおいて、《そうですかね・・》
という答えが返ってきた。