今年の夏の旅行は阿蘇山へ⑦
阿蘇の2日目、朝、窓から見た根子岳の山頂には雲がかかっていた。
これでは頂上からの景色は見えない。
宿の周囲を歩いてみることにした。
登山口の周辺やその周辺の村などを見たいと思った。
1時間ほど歩いて、根子岳の登山口まで言った。
帰りにバス停「中原公民館」からバスに乗った。
路線バスではなく、《高森町町民バス》というコミュニティバスである。
乗客は、私と長男の2人だけだった。
これがすごかった。
スピードは30キロを超したぐらい出ていた。
《なに、大したスピードではないじゃないか》という声が聞こえそうだ。
写真を見ていただきたい。
曲がりくねった田舎の道である。
車がすれ違うのがやっとの狭い道を走るのである。
乗用車でなく、図体の大きなバスが走るのである。
《こんなスピードを出して大丈夫かい・・》
途中、カーブを曲がったところで、対向車が現れた。
2メートルくらいの間隔で、無事ストップした。
時刻表を見ると、25駅を30分で走行するとある。
1駅あたり約1分強!
だから、バス停が近づいてもスピードは落とさない。
乗る人はとんどないからだろう。
乗客もなく、運転手としてもやりがいがない。
かくして、南阿蘇ではバスが寂しく突っ走っているのである。