てくてく旅行記
山、崩れる
あれから50年、再び大山へ⑧
大山には50年ほど前に登ったことがある。
今でもくっきりとした印象がある。
登山道から見える向こうの山(三鈷山1516m)が
何カ所もえぐれ、山全体が崩れていた。
火山で構成する岩石が赤や茶色、黒である。
崩れた箇所がまるで生き物の内臓のようだった。
今回の登山の際も、その山を見た。
山の崩壊は今でも進んでいるようだ。
実は、今回、登っていた弥山の方も
山体崩壊がはなはだしいという。
登山者に山頂まで石を運んでもらう、
そんな試みの話を聞いたことがある。
しかし、今回、そんな呼びかけの看板など、
どこにも見かけなかった。
山全体が崩落している時に
登山者の運ぶ石で防げるものかどうか、
なかなか困難な話ではなかろうか。
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